ラグマット さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
すき
{netabare}
これは主人公のまどかとそれを取り巻く少女たちの青春の物語。
平凡で何の取り柄もなかった彼女はある日不思議な夢を見る。黒い髪に白い肌、小さな少女が奇妙な世界で戦う夢、立ち向かっては叩き落とされ、立ち上がっては踏み潰されながらも戦い続ける夢。彼女の名は---
今日も昨日も明日もお見舞い、CD片手に部屋を覗く。叶わぬ願いを彼女は望む。本当の願いは何なのか、彼女はそれでも救いを願った。きっと報われることを信じて。
本当の自分、それは弱くてちっぽけな存在。何かに縋らなければ戦えなかった。強い自分、正義を語って悪を討つ。けれども彼女はただ一人、微笑みながら涙を呑む。明るい未来を夢に見て。
魔法は自分のためのもの。正義も悪も関係ない。頭をよぎるは過去のエゴ。泥棒万引きなんでもござれ、それが魔法の使い方。それでも彼女は見捨てない、ようやく得られる何かの為に。
目を開くとそこは見慣れた自分の部屋。いつも通りの予定調和。そして始まる絶望の日々。昨日の友は今日の敵。邪魔するのならば容赦はしない。誓ったあの日は忘れない、全ては---のために。
{/netabare}
1クールアニメは基本的にギャグや日常くらいしか真面目に見ないが、このアニメに関しては引き込まれた。
○○が凄い、ではなくシンプルに面白い。理屈や理論ではなく単純にストーリー、キャラが歪な世界観を魅せていた。
作画に関しては賛否があるが、個人的にはそこまで気にならない。というよりも中盤まで見てしまうともはやそんなことは頭に入ってこない。
ただ、間違いなく人を選ぶアニメ。
出来の悪い萌えアニメの皮とシリアスな中身のギャップは今でこそ、そこまで珍しいものでもなくなったが、その走りがこのアニメ。
特に語ることもなく好きとしか言えない。
自分でも何が好きかはわからないが、多分マミさんが好き。