岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
サッカー版「黒子のバスケ」
主人公はサッカーが大好きというよりも、仲間とサッカーすることが大好きだからという理由でサッカーを始める。その後サッカーの楽しさにも芽生え、サッカー部員として成長していく。という流れはよくわかるが、主人公がなぜこれまで友達と上手くいかなかったのが、過去の話もないしあまり共感できない。弱腰だが優しい性格で、友達一人くらいいそうなものだが。
主人公のとにかく走る、そしてセカンドボールを拾いまくるというプレースタイルは「黒子のバスケ」でいう主人公のパスに特化したスタイルに似ている。簡単に言えば大事だけどすごく地味。
物語の流れでインターハイで印象的な負け方をしてからの選手権大会。インターハイでチームが負けた後の笠原先輩のエピソードはよかった。いい先輩だったなあ。ただ選手権大会は準決勝が長かった。決勝はOVAとのことだが、そっちも尺が収まるのか疑問。というのも毎話アバンで前話の映像が長すぎ。これでは進むものも進まない。
キャラクターはみんないい人。名門サッカー部で素人がレギュラーに選ばれるのは展開上仕方ないが、そのあたりの反発もあまりなく皆比較的自然に受け入れている。主人公が試合にでる都合上、宮野さんが演じるキャラの出番がなくなってしまうのは複雑。宮野さんのキャスティングに疑問。
プレーシーンは大事なところの作画やCGの精度はあまり高くない。動かす演出よりも効果的に魅せる演出。まあサッカーは動かしにくいジャンルだとは思うので、仕方ないかな。サッカーアニメはあまり相性がよくなくて途中で挫折する作品が多いのだが、今回は乗り越えられた。
余談だが毎回のタイトルは長いけど印象的な言葉が多くあった。サッカー入門者や泥臭く頑張る男の子が好きという方には楽しめる作品だと思う。
視聴日 18/7/26