退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
“ロボット”じゃないんだけど“ロボット物”と捉えられるのも止む無し。
先生(ラシャヴェラク:小山ボイス)「ンニヤ」
閣下(カレルレン:若槻ボイス)「ワン」
先生「ンニヤ!」
閣下「ワン!」
先生「ンニヤ?」
閣下「ワン!」
先生「ンニヤ」
閣下「ワン」
先生「ニヤ」
閣下「ワン~」
先生「ンニヤ?」
閣下「え~い、まどろっこしいわい!貴様に言われんでも『天地人』はきっとネタを考えとるわ!!」(あにこれジョーク)
過去の記憶を喪失した高校生「黒井宗矢」はアパート暮らし。同居人は猫の着ぐるみのような「先生」とゴシックメイド容姿の「黒井銀子」。どう考えても尋常ではない環境なのに、当たり前のように平凡と日常が過ぎていく中、突如『ソレ』はやって来た・・・
海上から日本本土に近づく超巨大ヘンテコオブジェクト「ネビュラウェポン」。それを迎え撃つ7人の民間人っぽい人たち。空を飛ぶ7人はそれぞれ「土偶」のような巨人に変身(というか『巨大ロボットの外見』みたいな中で操縦)。 先生と銀子は宗矢に怪しい巨大物体でなく、それを迎撃した7人と戦い「ある物」を回収するように指示される。先生に呑み込まれた(!)宗矢は巨人に変身。初戦の相手・虎居英雄をなんとか倒し、回収した「砂の入った小瓶」を手にした宗矢に「本当の記憶」が甦り、激しい憎悪が沸き上がる!
巨大物体の目的は何なのか?先生とは何者なのか?そんなに美少女フィギュアのスカートの「中」が見たいのか?宗矢は『肉』を食う事が出来るのだろか?「仮面ライダー龍騎」みたいなアイマスクに意味はあるのか?ネヴュラ・封印派・穏健派とは?竜造寺 隆の野心とは?・・・
回を追うごとに明かされていく様々な謎。田中公平氏のBGMで盛り上がりまくるバトル。多様性の『正義』が絡まるストーリー。登場キャラ多めですが要点を的確にまとめた描き方などは好感に思えます。キャラデザは、ややチョット昔の感じがしますが「シッカリ」描かれている(動いている)ので、昨今の「切羽詰まって専門学校生に依頼してできた出来の悪いアニメ」なんかより良い仕上がりになってるとのではないかと。(笑) 予告表題も何か70年代っぽかったけど逆に意表をつかれて新鮮に見えまました。
兄を慕う弟の宗也。今季は「phantom in the twilight」や「天狼 Sirius the Jaeger」などブラコン物が被りましたね。宗也の年相応の視野による見解の悪さは、歳が近い人ほど共感出来るかもしれませんが、大人目線だともの凄く『苛っ!』とさせられました。(笑) {netabare}でも最終決戦前、「良い具合に成長」してとても嬉しかった。(涙){/netabare}
さて、ネタバレニュアンスの独り言になるかもしれませんが・・・
「新たな力&知恵を手に入れた(又は与えた)『種』に対し、『上位観測者』は祝福するか?殲滅するか?放置するか?」というテーマは古くからSFのネタとして扱われてたりします。貧相な私の頭の中では「W3(ワンダースリー)」か「マーズ(原作漫画)」、「2001年宇宙の旅」ぐらいしか思いつきませんが(笑)。文化ミステリーとしては「マヤ文明」あたり。
近代日本においても明治維新からあの「敗戦」までの流れが、西洋文化・技術を手に入れた(取り入れた)けれど精神的(?)な未熟故に自国・他国共に『不幸な結果』となりました。敗戦以降、平和を掲げ復興もめざましく進みましたが、血の気の多い輩を鎮める意図もあったかもしれませんけれど『娯楽文化』が爆発的に広がります。歌謡曲、映画、TV、遊興施設増加など・・・今まで暴力的な運動は多少あったものの、国家社会体制を変える程の事変は敗戦以降見受けられませんし、かろうじて平和な時代が現在まで続いています。そういう意味合いで『娯楽文化』=『ネビュラウェポン』に値付けしてるようにも感じれられました。(コレに論ずるとアビスになりそうなので、この辺で切り上げます。www)