BERG さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
一つ一つの要素はいいけれど
物語の主題であろう”家族が今存在してることの奇跡”や、美術背景に作画、主題歌はそれぞれいいと思いましたし、テレビ俳優の方々の声優業も全く見れないという程までとも思わなかったので、クオリティ的にも劇場に見に行って損だとまでは思いませんでした。
初め予告を見た時は、未来から来た妹と主人公が何かこれから起こる問題に立ち向かっていく話なのかなと想像しましたが、主人公のクンちゃんが幼児特有のわがままや赤ちゃん返りから癇癪を起すと、その都度過去に飛んだり?、未来に飛んだり?して、そこで諭されたりなどして、家族の大切さなどを感じていくという話でした。
何というか、大きな起承転結がなくて、こういったテーマを扱うにしてももっとテンポよく出来たのではないかと思ってしまう。ひな飾りしまう一連のシーンはあんなにいるか?
主人公が4歳なので、そんな幼児に大人の考えで諭したり、駄々を捏ねてちょっと怖い世界に放り込まれたりとか、何とも可哀想とも思いました。
そもそもミライちゃんはなぜ未来から来たの?現代と未来とでミライちゃんは同時に存在出来ない設定ならクンちゃんの妄想の世界ではないのだろうし、明確にタイムスリップしてるならその全編にミライちゃんが出てこれば兄妹の絆は深まりそうなのにそうでもない。最後の駅の場面は未来なの?そういう世界観や設定が曖昧で分かりづらかったです。
駅の場面などこれでもかと映像にこだわったシーンがあるけど、それが意味する話の中身よりその映像の力掛けた感のほうが目立っていたと思います。
何とも微妙。1回観たら良いかなという感じ。