ニワカオヤジ さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
SAC>映画>マンガ
原作の、士郎正宗の漫画の方はあまり好きになれません。
・設定などの情報を欄外に大量に書き込んでおいて、読者側に世界観を絵ではなく活字で理解させようとする。
・その説明文が下手すぎる。理解できる人だけが理解してくれたら良いというような文章は、結局は文章表現から逃げているだけに思えます。
・設定を理解した上でストーリーを追ってみると、割と単純な話で拍子抜けする。
・アップルシードやドミニオンから全く進歩がない
この感想は、2018年現在ではなく、発売当時のものです。
アップルシードの1~2巻の頃は、絵も綺麗だし緻密なサイバーパンク設定が斬新だったのでよろこんで読んでいたのですが、やはり物語自体があんまり面白くないので攻殻機動隊の頃にはすっかり飽きてしまってました。
で、本映画も避けていたのですが、このたびSACを先に数話見てみると、漫画とあまりに印象が違うので、映画も見てみようということになりました。
SACもですが、本映画は士郎正宗の設定だけもらって、キャラクターの性格とかはストーリーは全くのオリジナルなんですね。これが漫画よりも整理されていて分かりやすくなっていました。
しかし、SACと比べると、少佐のアイデンティティに関する心理描写のシーンが多くて、それが当時のアニメとしては珍しいのかもしれないけどSF全般としては至って普通のテーマですので、ちょっと退屈で眠かったです。
そして少佐が人間離れしすぎて、原作のロボットより更にロボット寄りなので感情移入できませんでした。
すぐ裸になるのも、芸術感を出したかったのかもしれないけど陳腐で不快でした。
折角の映画なんだからもっとアクションを多めで、裸もラッキースケベくらいの低俗なやつにしたら良かったのに。まあそれはそれで面白くなさそうだから見ないけど(笑)