剣道部 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
夢みる少女じゃいられない? いても良いの?
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
1クールの恋愛モノとしては、綺麗にまとめていたと思う。ということは実に王道なのだが、特に女性キャラが可愛く、だからこそ成り立っていたと思う。ただ、アニメにリアリティーを求めるか、完全フィクションで楽しめるかで評価は二分するかな。
私は葛藤中です(苦笑)
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
両親の死に際の後悔、カッパ事件など、細部で伏線が生かされていて良かったと思います。あと、特に最終2話は作画も頑張っていて、ル(ラ)クセンブルクの景色なんか綺麗でしたね。
さて、この作品は、非常に分かりやすい恋愛ストーリーで、最後もハッピーエンドだし、あまり嫌われる要素がないように見えて、、、でもやっぱり批判されるとしたら、
①シャルルが可哀想。良い奴なのに。
②王女が責務投げ出して日本に恋愛しにくるって、無責任じゃない?
という2点ですよね。私もこの点があるから、高評価はできなかったです。
まず、シャルル、ちょいと不自然なくらい良い奴でしたね。てか、多田くんは、彼のどこに勝っているんだろう? 私が女ならシャルル一択なんだけど(笑) 一応、アレクという恋人候補はいるものの、単なる当て馬に使われた感が酷く、大抵の視聴者は多田くんよりシャルルに魅力を感じるのではないかなぁ(特に男は)?
最終話も不自然。「シャルルの方から」「遊びたいという理由で」婚約破棄したというのは、間違いなく、テレサへの思いやりでシャルルが勝手にやったことなんだろうけど、あれじゃあテレサがただの嫌な女です。それまで観てきた「強く優しい真面目な」テレサなら、「自分が日本人男性に惹かれたからだ」と発表しそうなもんです。シャルルの優しさに甘えて、ラッキーとばかりに日本にくるなんて、これまで観てきたテレサじゃないです。そこの違和感が酷かったです。
②も、いわゆるロミジュリものですが、ああいうラストにするなら、「一人娘」「王女」というのは、やり過ぎたかな? せめて、「二人娘」で妹が国を継ぐ気満々とか、むしろ、「シャルルが王子」で、最終的に「アレクが姫になる」とかの方が納得いったと思う。王家の血を大切にする公国に、日本人が婿養子? う~む。
とまあ、とくに作品の閉めかたについては疑問符の残る作風ですが、ライトなエピソードからシリアスなエピソードまで織りまぜながら、視聴者が飽きない構成をし、サブキャラの恋愛に関しては必要最低限に収めていく構成は良かったと思います。{/netabare}