bk958 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
拳ひとつで成り上がる野良犬の物語
「あしたのジョー」50周年記念のオリジナルアニメで、制作はトムスと3×Cube。八百長試合で身を立てていたジャンクドックが、ギアを装着して戦うメガロボクスで成り上がっていくさまを描いています。
「あしたのジョー」のキャラクター関係を踏襲しながらも、世界観をスチームパンクに設定し、ボクシングをメガロボクスという新競技に翻案した点が秀逸。「負け犬」対「エリート」という構図は、現代を舞台にするよりもくっきりして全体を通して入り込みやすかった。
原作ではお馴染みの「立つんだジョー」や、矢吹丈の必殺クロスカウンターなど、原作を読んだことなくても知ってる名シーンを山場山場で再現し、1クール通して勢いがありました。「JOE」の名前をチラ見せしたり、序盤では南部さんが「立つな」とフリを入れていたり、期待感を煽る演出も良かった。
放送前は、ジョー原作なら三回パンやハーモニー処理など、出崎演出バリバリかと思っていましたが、意外にも演出はオーソドックスでした。それでいて作画は描線が太くパワフルで、そこら辺のバランスが森山監督のセンスなのかなと。2018年春クールでは一番好きな作品でした。
あとサチオは個人的に春クールイチの萌えキャラ。白都家でしおらしくなってたサチオに癒されました。