「TO BE HERO 2 - TO BE HEROINE -(TVアニメ動画)」

総合得点
65.4
感想・評価
23
棚に入れた
99
ランキング
3357
★★★★☆ 3.5 (23)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.3
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世界には光が必要なんだ

全7話という短い作品なうえ、
突然中国語の世界と日本語の世界が入り混じっていたり、
パンツ一枚の幼児が戦っていたり・・・


何じゃこりゃ??


どう考えても、
おかしな作品で、よくわからない作品で
それなのになぜか惹きつけられて
最後まで見たら・・・


レビューを書かずにはいられない衝動に
駆り立てられるほど・・・

久しぶりに余韻の残る作品に出会った。



しかも2って何??1があったの??
全く知らなかったし気が付かなかったよ??

多分これ単体で見ても
誰でも楽しめるよ?1見てないけど・・・。


それにしてもここまで見事に
前半に伏線を張り巡らせて
後半に回収していく話は久しぶりかもな~。



始まりから飛ばしていて、
二葉が突然異世界に足を踏み入れてしまうんです。
それだけでなく、
彼女の目の前に現れたのが、
つるんとした頭で黄金パンツ1枚のみの幼児。

彼になぜか救世主と言われて、まとわりつかれ、
なぜか彼を狙う人たちと闘うことになります。

その世界では身に着けているものを脱いで
スピクローを召喚し、
相手と戦っていきます。


この世界の住人達は
基本パンツ1枚なので異世界から来た
洋服を着こんでいる二葉はまさしく「救世主」

ただし、スピクローは
召喚する人の心に左右されるため
強いのが召喚されるとは限らないという・・・


そのため、二葉はずっとふたをしてきた、
幼馴染である光と超おじとの
やり取りを思い出していく。


そしてこの世界の幼児たちの名前が、
二葉の元の世界の友人たちと同じ名前だと気が付き、
(ついでに雰囲気も似ている)

そのため二葉は、
光にどうして伝えたいことが
あったことを思い出す。


そして・・・
目が覚めるとそこは元の世界だった。
ただし、光の事を伝えると
なぜか誰も覚えていない・・・。

光の事は夢と現実の区別がついていないことなのか?
いや、でも、確かに彼はいて、
自分は彼の事がとても大切だったことを覚えている。


そこでふと、
かつてみんなでタイムカプセルを埋めたことを思い出し、
一人でその場に向かい・・・

そこに光の形跡を見つけて
安堵して涙を流す様子が・・・
二葉にとって光の存在はとても大きいものだったのだと
思わせるシーンだと思った。


それから
光の母親を訪ねていき、
そこで初めて
今まで光や超おじとの思い出の中で
少しずつ断片的見せられていたものが
一つにかっちりつながるんです。

幼い自分達には見えていなかったことが、
大人の視線から語られて真実が判明します。
その上、
なんでみんなが光を忘れてしまったのかも
謎が解けてしまう。


正直この時点で、
あの時のあれはこういうことだったのか、
あの時のお母さんは、あぁだったのか。

とすべてのピースがはまっていくのが
爽快だった。


またそれにより現実世界での
真の悪が判明し、
彼と対峙するために戦うのだけど、

異世界での光がそこに参戦しちゃうんです。
もう、異世界でも、現実世界でも
光ネタはこんな時なのに笑わせてくれます(笑)

突如激やせしてきたときには
「誰これ!!??」
と爆笑でした。

意外とシリアスな内容なのに、
光が必死な行動を起こすだけで
「バカだこいつ・・・」と笑わせてくれる。
光のお父さんもそんな性格だったようなので、
きっと光のお母さんも
お父さんのそんなところが好きだったんでしょうね~。


そしてラストになって
更に視聴者に真実が告げられ・・・
やっぱりあの異世界と現実世界は
リンクしていたんだなってさらに納得するんですよ・・・。

あんなところも伏線!?

最後の最後まで
計算しつくされて作られていたんでしょうね・・・


その上、制作の工夫として、
絶対にはずせないのが言語の違い。

現実世界と異世界が
交互に現れるので、普通は結構こんがらがるんですよ。
特に異世界と現実世界が
地味にリンクしているから余計にこんがらがります。

そこで「現実」と「異世界」をはっきり区別させるために、

「現実」世界では中国語が公用語で
「異世界」では日本語が公用語になっているんです。

初めは???って突然始まる中国語に
戸惑うんですが、見ていくうちになれていきます。

こういう細かい演出も
視聴者を意識していて好きですね~。


それにしても、
全く期待していなかったうえに、
出だしにパンツ一枚の幼児が出てくるのに
まさかラストで、こんな展開になるとは思ってもみなかった。



見終わった後、
久しぶりに「レビュー書きたい!!!」
って衝動を起こすくらい、
いい意味で期待を裏切ってくれた作品でした。

投稿 : 2018/07/21
閲覧 : 339
サンキュー:

12

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