うにおいくら さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
10月からは2クール目が始まる
原作はヤングジャンプに掲載されている野田サトル作の漫画。
明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道周辺を舞台とした、金塊をめぐるサバイバルバトルな結構、硬派なアニメ。
アイヌ文化にも言及している箇所が多数あり、アイヌ文化を丁寧に描いていると評価も受けている。
声優陣はほぼ無名な新人クラスをベテランが脇を固めるというこの頃のパターン。
主人公の杉元佐一は小林親弘。
洋画吹替がメインの声優。たまにサスペンス物の定番ドラマに刑事役とかで出ていたりするが私は初めて聞く声優だ。
ヒロインのアイヌの少女アシㇼパは白石晴香。
この頃、頭角を現してきた声優だ。
今回の役で「ち〇こ! ち〇こ!」とか「うん●」「うん●」とか連呼させられたちょっとかわいそうな声優でもある。もちろん嫁入り前で23歳である。
お父さんが泣いているかもしれないと思うのは私が娘を持つ父親だからだろうか?
そのほかの脇は中田譲治や菅生隆之・大塚芳忠などのベテランを筆頭に津田健次郎・杉田智和・細谷佳正・大塚明夫など他のアニメで主役級の声優たちが固めている。本当に贅沢な布陣だ。
作中はほとんどオッサンしか出てこない舞台は冬場なのに暑苦しいアニメだが、それなりに女性も登場する。
大御所の一城みゆ希・能登麻美子・大原さやか・朝井彩加等結構な声優が登場している。
その中でも私が感動するのは大御所の一城みゆ希である。
アリシパの祖母の役なのだが、『アイヌ語話者で、日本語は判らない』と言う設定のためもちろん日本語は一言も発したりしない。全編アイヌ語だ。
私自身アイヌ語は全く分からないので、適当な事しか言えないが、彼女のアイヌ語は全く違和感がない。
いつも使い慣れているように感じるぐらい滑らかなアイヌ語に聞こえる。
そう。違和感を全く感じない発声なのだ。
流石は大御所である。是非とも長生きしてもらいたい。
10月からは2クール目が放映されることが決まっている。
作画のタッチはお世辞にも綺麗とは言えないし、どちらかと言えば武骨でえぐいシーンもあったりする。
今時の作風のアニメではないので好き嫌いは分かれるだろうと思われる。
萌え系ではないオジサンには、素直に受け入れてもらえるアニメではないだろうか?
私はもちろん2クール目も見る予定だ。