月野せいら さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
間違いなく名作中の名作!!!
名作であるということと、レズアニメの金字塔という噂に興味をもって、高校生の時に一周して、見終わった時の感想は「え?どゆこと??」ポカーーーンであった。
全体を通して一話一話面白く観れたし、演出も風変わりだなと思った。
しかし、一番納得いかなかったのは物語のラストである。正直「これのどこがレズアニメなん??友情の話でもないし・・・何が言いたいかも分からん!!」と大混乱であった。
しかし、謎の演出も、意味深なセリフも、ただの思わせぶりではなく、必ずその裏に製作者の意図があるということだけは強く感じた。あまりにも迷いなく、無茶苦茶な展開で、ただの悪ふざけではこんな謎展開考えるのが逆に難しいと思ったからだ。
製作者の意図が分からぬまま月日は過ぎ、幾年ぶりに2週目をした。途中さまざまな考察サイト様にお世話になりながら、これが100%正解だと思える考察はなかったが、沢山のヒントを頂いた。
そして迎えた2度目のラスト
「こういうことだったのか・・・」と、その圧巻のラストに言葉を失った。作品全体の構造とテーマを掴めてこそその真価が分かる、恋とか友情とか愛とかそういう言葉だけでは言い尽くせない、誰もが直面する普遍的なテーマが、ある意味、今までにない手法で表現されている。
単にポージングやデザインの話ではなく、その構造こそが革新的なのだ。
よくこれをアニメで表現したな、いや、アニメだからこそ、ここまでできた!そう思わざるを得ない。