フェイルン さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
とても良く出来た赤の他人のホームビデオ
私は細田作品が好きで、これまで
時をかける少女
サマーウォーズ
おおかみこどもの雨と雪
バケモノの子
と観てきたので、今回も期待をして観に来ました。
大抵の映画は初日に観に行くスタイルなので、今回も公休にして初日に観に行きました。
初日ながら、平日の金曜日という事もあるのか、余り混んでいない。
ぶっちゃけ一番印象に残ったのは、映画が始まる前に流れていたエヴァ最新作が2020年公開予定の予告が流れていた事。そのくらい、今回の作品はなんというかマイルド。
映画そのものは、過去の細田作品と比べると、無理にファンタジーと結びつけている感があり、そのファンタジー要素も除くと、自分より生活が豊かなリア充家族の子供が贅沢を言っている作品に感じた。エンターテイメント性も過去作品と比べるとやや薄めかなと感じる。
時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪、バケモノの子と脚本を手がけてきた奥寺佐渡子さんが今回は関わっておらず細田監督自らの脚本である。そんな為か、掛け算とも足し算とも言えない短編エピソードの集まりで、画質は良いが各々のエピソード同士の構成と展開がトリップしていて噛み合っていないホームビデオを観ているようである。
絵的には、細田作品だなぁと思わせる演出が随所に取り入れられていた。
作中で印象に残った所と言えば、最初の方でミライちゃん出てきた手を突くところ。妙にリアリティありました。
ちなみに私は40代の独身おっさんでして、更に1人で観に行った。なので、「リア充乙!!」「結婚や子育ては、人を変えるんだろうな。」と、作品に対して嫉妬やら距離を感じた。そして、「はよ結婚して、子育てして、共感してみろ!!」と言われいるかのような痛みを伴った。
まぁ、リアルで恋愛していて恋人同士もしくは結婚して子育てしているような方々がこの作品を観たら、多くの共感を得たのかもしれません。
2年後くらいに金曜ロードショーで放送されると思われますので、それでもいいかなと思うレベル。Blu-rayは毎度購入していましたが、今回は買うかあやしいレベルですね。