「ダーリン・イン・ザ・フランキス(TVアニメ動画)」

総合得点
84.9
感想・評価
1076
棚に入れた
4707
ランキング
264
★★★★☆ 3.7 (1076)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間ドラマ的な部分は良いのですが肝心な部分が勢いだけてのがネックでした。

まず思うことはロボットアニメか・・・の開始ですね。
タイトルからロボットアニメとは思ってなかったので・・・
自分はロボットアニメは政治が絡むと判断が難しいし
戦争は何が正しくて何が間違いか判断しずらくて評価が迷うので
超個人的な理由ではありますが、そう思ってしまいました。

そしてさらに思うことは、どっかの基地らしい施設で
異様に長いエスカレーターがあるのですが
これどっかで見たよな・・・の開始でした。
個人的にパクリだとかは滅多に指摘はしないのですが
これは・・・の開始でした。

いきなり湖みたいな所でヒロインが裸でいて主人公の男の子が
出会う開始もどっかで見たな・・・で異様にどっかで見たなが目立つな
ただし、そんなシーンがあるのだけど
作風は異様に暗いです。そして1話のテンポは遅くてゆったりとしていました。
あと説明不足な開始でした。誰だか知らない人たちが大量に1話から登場して
世界観、人間関係の描写が1話はほぼないので何をしているのかはわかりませんでした。
専門用語の「パラサイト」とか出てきましたが
専門用語の説明はなく、もしくは観ていれば、どういうものなのかわかる描写は1話ではないので
やはり1話ではわかりません。
敵は正体不明の化け物みたいだけど、これもどっかで見た感じがする容姿なので
1話の内容はどっかで見たことがあるシーンが多くて
説明不足なのでサッパリ意味がわからない内容でした。

2話以降はどこかの部隊に所属しているロボットに乗るパイロットの主人公達の日常が描かれてましたね。
主人公達は子供で女の子から男の子までいて、エロいパイロットスーツの描写や肌色の多いシーンも多く
2人乗りのロボットで男女ペアで乗り、男の子は普通の乗り方だけど
女の子のコックピットの乗り方が寝そべってお尻を高く上げる乗り方なので、これもエロいな思えて
セクシーシーンもあるよ的に進んでましたね。
主人公はヒロイン以外にも好意を持たれていて、その女の子とヒロインは恋のライバル的に
描かれてましたね。主人公にも男の子のライバルの同僚がいたりもしました。
世界観は徐々に説明されてキャラ同士の関係やロボットの仕組みも段々わかってくる感じでしたので
2話以降色々わかってくる作り
キャラについてはたくさんいましたがストーリーが進むと
女の子は「わがままな子」、「優しいお嬢さんな子」、「幼馴染ぽい子」、
「冷静でいつも落ち着いてる子」、「大変変わった性格をしているヒロイン」
男の子も「お調子者な性格」、「プライドが高い性格」、「仲間思いな性格」、
「太っていて臆病」、「落ち着いた性格の主人公」
など性格がわかりやすいのでキャラは印象に残りやすく
キャラクターデザインもそれぞれの性格を反映したデザインになっていて
キャラの使い分けは出来ていました。
キャラが掘り下げられると、それぞれの性格がよく出たエピソードが
みられたりするので、そのおかげでそのキャラごとの見所があり
キャラの魅力も伝わってきました。

ロボットはスラリとした体型で重量感はなくてしなやかに描かれてました。
そして本来は何十メートルもある高さなのだろうけど
見た目は人間サイズにしか見えず、あまり大きいとは感じさせない。
動きは滑らかだしロボットなのにパイロットと連動して口を動かして喋りますので
ロボットと言うよりも人間に近いです。
面白いかどうかは別として作画の枚数も多く作画には力を入れていることがうかがえる。
そして6話での凄くド派手な演出から迫力のある大爆発シーン
は妥協せずにやっていて観ていて「凄い」とは思いました。
妥協しない作画はかなりのもの
ただ、戦闘シーンはギャグぽいシーンも多い。
男女ペアでコンビを組んでいてその2人の精神が安定していないと正常には
動かないみたいなので、ことあるごとに動かなくなり
そのシーンがギャグぽいなと思いました。

ロボットは5体で正体不明の化け物と戦うのが基本でチーム戦で戦ってました。
男女ペアなのでつまり男の子5人、女の子5人で1チーム
ただ戦闘シーンは特にチームで工夫して敵と戦っている感じはありませんね。
敵は正体不明だしどういう能力を持っているのかわからないし
味方のロボットの能力もペア要素以外わかりずらいので
ハリボテな敵によくわからない主人公側が挑んでいる感じでした。
そして主人公とヒロインのペアは特別強くて、この2人が活躍して戦況を打開する
ことが多く、ヒロインとペアを組んだものは
1回でも組むと相手をボロボロしてしまうという
そしてヒロインとペアを組んだものは、3回目のペアで死んでしまうという
タダではすまない代償があるいうものでした。
なので、過酷なことも描かれていて、悲壮感はありましたね。

ストーリーは敵は正体不明なためか人間側の事情が描かれることが多かったです。
ヒロインと組んだものは死んでしまうというのもあって
そのことで揉めたりしたりしてましたね。
ただヒロインはかなりの戦力なので、それでも頼らざるえないジレンマが描かれてました。
キャラも発言もロボットものだから過激な発言も多い。
普通のアニメならレッドカードな発言も非常時だから許される感じでしたね。
個人的にはロボットアニメはこういう要素があるから苦手なんですよね。
戦闘では仲間と揉めたり助け合ったりしながら成長が描かれていました。
これについては相手を思うあまり意地の張り合いなので
気持はわかるので納得は出来ました。人間ドラマとしては楽しめるのではないでしょうか
3回目のペアで死んでしまうということについては
上手く消化したようには見えませんでしたね。
唐突な覚醒イベントで克服なので特に理由付けなしで消化して
勢いで突き進んでいたとは思います。

人間側の事情は子供ぽいつまらないことで喧嘩したりその喧嘩自体も青春ぽく描かれていたりもしましたね。
これらは子供らしさが出ていたので楽しめました。
彼ら彼女らは化け物と戦う兵士だけど、実際は純粋な子供なんだなと感じさせる
演出はいろいろ考えらせられますね。

ただ2クール目あたりからは主人公がヒロインにいきなり告白したと思ったら
戦闘中に長々と過去の回想に突入したり
付いていきにくかったな、その後は急に戦闘が終了して
戦闘終了後になったり、その後の展開もぶつ切りなことが多くて
ストーリー構成が付いていきにくく状況の整理が難しかったな
やってることも人間ドラマてよりは完全に内輪もめストーリーに移行するので
普通のアニメならレッドカードな展開や発言だろうが
やはり非常時で通常じゃない状況の人達なので、その行動が悪いか
どうかの判断が難しかったな、ヒロインは問題児なので
それにブチ切れする人も出てきてもおかしくはないので・・・
そしてやっぱり覚醒イベントは理由付けはなしに勢いだしな
勢いで誤魔化された気はしました。
急に仲直りしたり展開も早すぎるの付いていきにくいです。

そんなことをしながら主人公達の出生が語られてどんな幼年期を過ごしてきたのかが
わかり大人達がどんな育て方をしていたのかがわかる作りでした。
世界観や歴史もわかりました。
それがわかって初めて1クールまでやっていたことの意味がわかる内容だったので
やりたいことはわかりました。
わかることにより設定に関しては実は意味のあるものだったりして意外に考えてるな・・・と思ったし
1ひねり所か2ひねり3ひねりしているので
個人的に予想したよりも、上をいったものだったので世界観はナルホドなと思いました。
正体不明な敵だと思ったけど。正体不明で終わらなかったのは良かったのではないでしょうか
ただ伏線はないよな・・・と思った。よく考えてはいるけど
上手く積み重ねた結果たどりついた答えにはなってなかったな
うーん、このアニメは理由付けが乏しいからその点は残念
しかも最後は勢いだけで突き進んだからな
色々問題があったけど、それらはそいつのせいだったで
終わらせているので、上手くまとめたように見えるけど実際は勢いだけだよねとは思う。
つまり途中からジャンルが変わったかな・・・と思いました。
途中までは人間ドラマ風だったのに謎が判明した後は最後は勢いだけだもんな
その辺りが残念でした。

声優さんについてはシリアスや叫んでいるシーンは多かったアニメですが
気持ちはこもっていたし、発音もしっかりしていたし
子供という難しい年頃のキャラらしい演技も出来ていたので問題はありませんでした。

まとめると1話はまったく説明されない作風で
その後ストーリーが進むと色々わかってくる作りでした。
キャラの使い分けが出来ていてキャラの魅力が伝わる作りなのは良かったです。
1クール目は戦闘での人間ドラマは見所だったとは思うし
子供ぽいさが出ていた喧嘩も青春ぽく描かれていて楽しめました。
戦闘シーンもしっかりしていて迫力があり妥協しない作画クオリティーは凄いと思う。
ただ戦闘は工夫とかはないのでハリボテと戦っている感じでした。
覚醒イベントは理由付けはなくて勢いだけだし
それもあってヒロインと3回組んだら死ぬ設定も上手くは消化はしていなかった。
2クール目からはストーリー構成が付いていきにくく状況の整理が難しく
内輪もめストーリーでやはり理由付けなしの覚醒だったり
誤魔化しのストーリーだったと思う。
終盤の色々わかってくることはよく考えているなとは思ったけど
伏線はないし積み重ねがないのはな
最後はジャンルが変わり勢いで誤魔化してたし
うーん、勢いだけてのが残念でした。
戦闘シーンの作画の良さ、世界観の設定、魅力的なキャラ、人間ドラマ的な所はいいのだけど
終盤ジャンルは途中で変わり肝心な部分は勢いで誤魔化してたからな・・・
肝心な部分が勢いだけてのがネックでした。
このアニメ理由付けや伏線なしでばく進しすぎだろう。
どっかで見たことあるな的なシーンは嫌な人は嫌でしょうが個人的にはすぐに慣れました。

投稿 : 2018/07/19
閲覧 : 220
サンキュー:

10

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