退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
抜け出した部屋の窓から カーテンが手を振ってる
私はアニメを
「男性向け」「女性向け」と分ける風潮?が
あまり好きではありません。
しかし…
この作品は
「男性向け」と感じてしまいました。
いや、作品の方から
「あなたは観ないで!」と言われている感じがしたのです。
初めての感覚。
とても悲しい事で。。
まるで、レンタル店のカーテンのような…壁。
それでも、負けない!と繰り返し観たけど…
その度に
跳ね返されたのです。
吹奏楽部の女の子達が、一生懸命頑張る姿が描かれたこの作品。
正直なところ
「何処に」「何に」焦点をあてて観たら良いのか解らなかった。
春
「暴れん坊将軍のテーマ」も満足に演奏出来ない吹奏楽部が
初冬
「全国大会」へ…
顧問の滝先生の指導と
生徒達の努力の成果なのだろうけど…も、
滝先生の「何が凄いのか?」その描写があまりにも少ない気がしました。
それより
注目すべきは、女の子達の「心の動き」なのでしょう。
言いたい事、言い合ってぶつかったり
相手を想いあったり
言えない秘密を抱えていたり…
微妙な距離感の女の子達。
皆が「主人公」レベル。
そのせいか…反対に個性が薄れてしまっているような、違和感を感じてしまうのです。
「優等生」なんです。皆。
私が感情移入したのは、あすか先輩です。
多分
一番我慢していて、一番「大人」で、一番弱いんじゃないかな?
最後まで
誰とも心通わせることなく去って行った彼女の今後が気になってしようがない。
黄前ちゃんと打ち解けたっぽいけど…
私はそうは思えなかったです。
黄前ちゃんとの最後の会話…
{netabare}『先輩の事が苦手でした。先輩だし同じパートだから思わない様にしていましたけど(中略)もしかしたら嫌いだったかもしれません。でも今は大好きですから!』{/netabare}
これはねー
実際言われたら結構キツいんです。
(「終わり良ければすべて良し」は「出来事」には良い言葉だけれども。)
あすか先輩の一瞬見せた哀しげな表情、諦めのような笑顔が、
忘れられないです。
他にも
麗奈ちゃんのトランペットソロには鳥肌たったし
みぞれと希美が登場した時は嬉しくて嬉しくて…
(そう、私は「リズと青い鳥」が観たくてしかたがないのだ!)
それでも
言わせてもらいます。
96%内股の女の子達…
「サービス回」を挟まなくちゃいけない法則でもあるのか?と思ってしまった、
シリアスな話なのに無理矢理な水着回…
もしも
吹奏楽部員の、女子と男子の「割合」が反対だったら?
(ちょっと言い過ぎだけれども)
ここまでの人気作になったのでしょうか?
こんな風に思ってしまう自分が
堪らなく嫌になる。
凄く辛かった。
今まで、こんな風に感じた作品はないです。
しばらくアニメを観る事が嫌になったりもしました…
今も、少し恐いです。
※レビュー後 追記…
私には『皆で何かを成し遂げる』という経験がないので
この作品の根本に気が付けなかったのかもしれません。
あー…
あと、水着回について。
ユーフォでの水着回は、原作者の意向によるものだそうです!
敬愛するレビュアーさんのおかげで
モヤモヤが 少し晴れました。
いつもいつも…
助けてくれ、知らない事を教えてくれて…
ありがとうございます。
『リズと青い鳥』レビュー書けるかな…