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退会済のユーザー さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
改めて観たが…これはない
・物語
魔法少女とループという要素に衝撃性、悲劇性を加えたストーリー。確かに目新しさはあり、話題になったのも分かる。しかし、まず少女である必要があったのか疑問である。萌えや百合要素を無駄に加えて媚びてくる作品は嫌いである。この作品にも少なからずあり、そのことがシリアス性を薄めている。ループに関しても上手く扱えているとは思えなかった。ループものの作品なら衝撃性、悲劇性を出すのは簡単であり、その中でどう差別化していくかだが、この作品にはその配慮が足りず、ただループ要素入れてみましたとしか思えなかった。ループしているキャラクターがループを抜けるために何かできたわけでもなく、結局主人公のご都合主義的能力によるものであるため、あまり感動が無いからである。正直、虚淵玄が作ったものの中では残念な部類である。沙耶の唄くらいぶっ飛んだものを期待していた割に期待外れであった。
・作画
シャフトが元々癖のある作画をするのは有名だが、この作品はその中でも更に奇抜といえる。特に魔女の空間ではそれが表現されており、新鮮で良かったといえる。それ以外の背景も通常のシャフトらしい形ばしかし、それに比べてキャラクターの作画(特に顔)は正直手抜き?といえるくらい簡素なものであり、背景とキャラクターのミスマッチングを感じた。
・声優
可もなく不可もなく普通。
・音楽
唯一高評価できた点。正直このアニメには逆の意味で不釣り合いなものだった。
・キャラ
ストーリーや作画のせいでもあるが、キャラクターが好きになれず、「~のために」といった場面に全く感情移入できなかった。3話の例の場面もキャラへのバックグラウンドの説明不足だったため、少し驚きはしたが、そこまで大したものでもなかった。
・総合
この作品の人気は、魔法少女・可愛い絵といった要素と人が死ぬというギャップによって話題を集めた作品だが、それを含めても自分には平凡な作品としか映らなかった。放送当時と暫く経って見返したが、やはり話題性だけが先行してしまい、中身自体はそうでもない過大評価作品である。この作品よりも世界名作劇場の方がよっぽど感動できる。