おぬごん さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
カプ厨向けロボアニメ
『グレンラガン』スタッフが多く名を連ねる、トリガーが満を持して送るロボアニメ
『グレンラガン』の再放送で小出しに情報が解禁されていたため、否応無しに期待が高まっていた作品です
各話の絵コンテにも監督経験者がずらりと並び(摩砂雪、岡村天斎、長井龍雪、舛成孝二etc)、作品への本気度が伝わってきます
…のはずだったんですけど、何だか既視感に溢れた作品でした
私は諸々の理由でロボアニメがあまり好きじゃないんですが、それを差し引いてもイマイチ乗り切れなかったですね
作品全体の展開、提示される謎など、どこかで見たことあるようなものばかりで…
回想回の13話なんかはとても良かったんですが、終盤の取ってつけたような展開も
…最終的には割と綺麗にまとめてくれたと思いますが
熱が上がってきたタイミングで、2回も特番が挟まれるのも大きくマイナスでした
良かった点はキャラクターでしょうか
男女がペアでロボを動かす設定と、彼ら自身の設定が上手く絡み合い、魅力的な人間関係・カップリングになってたのではないかと思います
多分この作品、キャラを中心に作品を見る人、特に所謂カプ厨には評判がいいんじゃないでしょうか?
あと二次創作をする層とかにもウケが良さそうです
個人的には{netabare}ヒロへの態度からヤンホモ呼ばわりまでされていたミツルが漢になっていく様が好みです。フトシの良い奴さも含めて!{/netabare}
キャストでは、先述の13話の戸松遥に驚かされました!
02と色々と被るToLOVEるのララで初めて聴いてから早10年…上手くなったなあ(何様
あとあやねるが演じたナインズの{netabare}断末魔{/netabare}の演技も、鳥肌が立つほど凄みがありました
音楽はhydeと中島美嘉のコラボのOPが目を引きますが、ちょっと中島美嘉の歌い方がねっとりしてるというか、hydeに寄せすぎてる気がしてイマイチ響かず
EDは最初に使われていた「トリカゴ」が凄く良かったのですが、最初が良すぎてその後の曲は印象に残らず
スタッフ、宣伝、音楽など間違いなく力の入った作品ではあったのですが、ストーリー・設定面が既視感のある既存のものの繋ぎ合わせで、
豪華スタッフがどう上手く料理してもオリジナリティを創造できない
そんな作品に感じました
この辺にロボアニメの限界を感じるんですよね…もうとっくのとうにやり尽くされたジャンルなのでは、と…
こういう作品に初めて触れる中高生や、キャラクター重視、カプ厨の方には響く作品かもしれません
〜余談〜
コミカライズ担当は我らが矢吹神!!!
今手元に1巻がありますが…ありがたや、ありがたや…ハァハァ…ウッ(自主規制