oxPGx85958 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
この勢いで突っ走れるか -> 終わりよければすべてよし
最後まで見ての感想
第1話の時点で書いた「ギリギリの線」は何度も踏み越えられたものの、最後の2話が良かったので、最終的な印象はポジティブなものになりました。今期はナンセンスなギャグを軸に据えた作品がいくつかあったのですが、その中で本作が頭ひとつ抜けていたということもあります。
アニメ表現として新しいことにチャレンジしていることと、題材の割には品がいいことの2点は高く評価されるべきだと思います。この2点に大きく貢献していたのが、華子を演じる木野日菜の演技でした。このキャラクターの叫び方のコントロールされていない感、普通の声優演技から外れている感のおかげで、「面白いことやってるでしょ?」的な押しつけがましさが薄れています。
脇役のキャラクターの中にはごく普通のアニメ演技のものもあるのですが、登場人物みんなが華子みたいだったら見る方が疲れるだろうから、これはこれでいいのでしょう。
オープニング、エンディングともに音楽とアニメーションが良かった。それ以上に劇伴が作品の流れによくマッチしているなと思っていたら、担当している甲田雅人はやはり印象が良かった『この素晴らしい世界に祝福を!』の人であり、ついでに『蒼き鋼のアルペジオ』の人でもありました。
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第1話を見た時点での感想
予備知識なしに見たので、この展開には心の底から驚きました。我ながら幸せなアニメ鑑賞体験ができたと思います。この先このシリーズがどうなろうと、この喜びは忘れない。
絵を崩しての変顔に象徴されるユーモアのセンスは、正直言ってあまり私の趣味ではないのですが、全体としては非常に楽しめました。このギリギリの線を最後までうまく突っ走ってくれるのかどうか、気になるところです。
キャリアの浅い主役格の女性声優3人が体当たり演技をしていて気持ちよい。プレスコ収録とのこと。そのせいもあるのか、ナチュラルな発声に聞こえるセリフが多いように感じます。くどい絵でもそれほど気にならないのは、このせいなのかも。
特筆すべきなのは、オープニング、エンディング、そしていわゆるCパートの人形劇がいずれも熱のこもった、完成度の高いものであることですね。本編を含めた1つの流れができあがっています。