Progress さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
A Ruler's Melancholy
さて、私はオバロ二期の感想は書いていないのですが、
二期と比較してどうだったか、という感想になります。
まず二期について。
トカゲ編や、カルネ村編、セバス編、それぞれに主人公がいて、アインズ(モモン)が干渉するのは、それぞれのストーリー終盤で干渉するものでした。
つまり、アインズは二期では主人公ではないため、内に秘めた感情を明かす隙間がなかったと感じています。
では3期はどうであったか。
1話が「支配者の憂鬱」であったように、アインズの内的思考が重視されていました。
例えばデミウルゴスが「アインズ様はこう考えておられる。ですよね?」といえば、
「ああ、そうだ!(ええ~、そんなこと考えてないけど乗っておこう)」とアインズはそれに乗っかる。
視聴者だけに伝えるモノローグによって、話の調子をコメディ側へ持っていっている。
さも考えているかのように振舞わなければいけない、アインズの日常感、それが描写されることによって1期に近いと感じました。
私が二期より三期に満足出来たのは、このモノローグが、私がオバロに求めていた物だからかな?
4話「東の巨人、西の魔蛇」では、アインズ自らが行動したりと、アインズ中心の構成にであることが伝わるのが良かったかな。
7話「一握りの希望」で、動揺し、そして怒るアインズを描いたのも、アインズが許さないことを描いていて、アインズという主人公を探ってますね。
アインズの感情を出していこうという気概が伝わってきましたし、
それが私の二期で不足していたオバロに求める物に一致して、
やや満足出来ました。