ワタ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
一期と比べると、色々不満
一期は最高だったんですが、二期は結構不満があります。
細かい部分では
・唯の頭が流石に残念過ぎやしないか
・澪の扱いが悪い気がする(やや空気化。髪の量も減ってしまった)
・全員進路が一緒というのは、流石に馴れ合いが酷い(大学編をやるため?大人の事情か)
・全体的にテンポが悪く、退屈さを感じるエピソードが多い
(しかし、何気ない日常の大切さを丹念に描いている、という見方もできる)
そして多くの人が感動して涙したであろう、20話の学園祭ライブ演奏後の部室でのシーン。
自分も素直に感動できれば良かったのですが、非常に冷めてしまいました。
感動の押し付けが過ぎるのでは?と思いましたね(因みに、原作にはないオリジナルの描写です)。
ライブに向けて試行錯誤しながら真剣に曲を作ったり、夜遅くまで必死に演奏の練習をしたり
時にはメンバー同士で喧嘩→仲直りみたいなドラマがあれば、感動できたかもしれません。
しかしそんな描写は多くのファンが望んでいないでしょう。
視聴者にストレスを与えるような展開はなく(あるいはあったかもしれないけど描写はされない)
見ていて癒される、心地良い空気が常に流れているのが"けいおん"の魅力。
学園生活の「綺麗な部分」だけを抽出してるわけですね。非常に徹底していると思います。
ただ、その綺麗な部分だけで、リアルっぽさや青春・感動といった要素を描こうとしている。
とりわけ二期に関してはその趣が強く、個人的にその点が鼻についてしまった感じです。
客観的に見れば、二期は一期よりも日常描写が洗練されており、テーマ性も明確。
やがて訪れる卒業の時。感傷的なムードを挟みつつ、
二度とない学園生活の素晴らしさ、日常の大切さを謳っているわけです。
それがしっかり出来ていたので、上記の20話のシーンであれ程感動した人がいたのでしょう。
さんざん愚痴ってきましたが、二期を含め、けいおんという作品は好きです。
劇場版を公開初日に観に行くぐらいには好きだったりしますw
今後大学編のアニメ化(三期)もあるかもしれませんが、
毎週テレビの前にかじりついて見てしまうと思います。多分。