プランタン さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:今観てる
誰もが正義の中で 正義を見失う
「ムリョウ」や「ガドガード」、「セイクリッドセブン」を見た時、ワクワクが止まらなかった。戦闘ありコメディあり妙なやり取りありのアクションものが帰ってきた。
OPで主人公とヒーロー全員が泣いていた理由は? 敵のはずなのに、見せた幻覚のなかでヒーローの男に「お前を許す。」と言ったのは? 瓶詰めされた極小の星のかけらは主人公の故郷の何かなのか?
謎によって惹きつけられる展開は面白い。
[第1話視聴後記]
主人公は記憶がない。先生と呼ばれる歩く大きなネコ?とメイド服を着た少女に養われ、高校に通う日々。そこで、不思議な敵が出現する。それを倒すべく、七人のヒーローが現れる。その時、メイド服の少女は主人公に、お前の敵はあの七人だ、と言うのだった。
ヒーローが謎の敵を倒した後、仮面を付けた主人公が現れ、ヒーローの一人・トライを倒し、小瓶を奪う。その小瓶を見た主人公は激昂し「お前らみんなぶっ飛ばしてやる!」と宣言した。
という第一話を受けての第二話。
気の抜けるような会話のなか、主人公らはネビュラソルジャーと名付けられる。
今回も謎の敵が現れる。ヒーローから倒された心象風景のなかの少女は「弱くてもいいんだよ。」と告げて霧散する。
その後、二人の帰途に主人公が現れ、「力の源を寄越せ」と立ちはだかる(完全に悪役である)。応戦し、一人を倒し小瓶の奪取に成功したが、もう一人のを確保しようとしたところ、ほかのヒーローに取り囲まれ…。「人類をナメるな」と言われ、次回へ。
前回は「平和」(どこかおかしな漢字)、今回は「smile」(5mi1eだこれ)と敵にプリントされてあった。次は何が来るのやら。
エンディングで仮面に映るのは力を奪われた後の姿か、それとも本質といったところか?
次回は詰みのような状況からどうやって逃れるのか(逃れないのか)が気になる。来週も楽しみだ。
(第2話視聴後記載)
パラディンブレイク・2を経て、竜の存在とグランドパラディンの首魁・龍造寺隆の目的が露見する。力によって抑止力として唯一絶対の正義として君臨する、という、独裁者のような理屈であった。
龍造寺隆は亜空間に追放された竜と同じ性質を持つ、とネビュラ封印派のわんこは言っていたが、竜の力を使うほどに意識が近づくのか、あるいは転生したのか。
ネビュラソルジャーとグランドパラディンの最終決戦は是非見てもらいたい。
エンディングの歌詞の「正しさの裏側も間違いじゃないよね。どうして善悪に分けて争うことでしか答え出せないの。誰もがそれぞれ正義の中で正義を見失う。完璧な世界はないのに」この部分。これがここまでのテーマだったんだろう。
第2話を見てから、よもや6話でここまで話が進むとは思わなかった。まだまだ謎は残っている。次回以降も非常に楽しみだ。
[6話視聴後記載]
見終えて思ったが、音楽、演出、シナリオともに非常に高水準で纏まった作品だった。絵柄が気に食わない、という方以外にはオススメできる。
一話として捨て回がなく、「次回はどうなるのか?」と気が気でない作品であった。
ところで、sukimaというインターネットサイトにて『戦国妖狐』が今月末まで無料で読めるため、原作者の作品に興味が湧いた方は是非触れてみてほしい。
作品に関わった方に感謝を。上質なストーリーをありがとうございました。