シャベール大佐 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
意外とシリアスな物語に、しょうもないギャグをぶち込んでくるファンタジーアニメ
歌を歌うことで魔法のような不思議な力を起こすことができる2人の女性の運命を描く、ファンタジーアニメ。全12話。
辺境の村に住む少女・リンと、王都の歌姫・フィーニスが主人公。昔ながらの王道ファンタジーっぽい世界が舞台で、キャラデザなどを見ると子供向け作品のような雰囲気です。内容的には、序盤から人が死ぬような場面があったり、歌の力を持つがために戦争に利用される姫の姿を描いていたりして、意外と真面目だったりしますが、随所にかなりしょうもないギャグを多用していて、シリアスな展開でも重くなりすぎません。このあたりの作風には賛否ありそうですが、個人的には、真面目一辺倒で描かれるよりは良かったと思います。
歌が重要な意味を持つ作品ですが、OP、ED、挿入歌などの音楽は、全体的に悪くはないけれど特筆するほどでもないかな、といった感じ。声は、フィーニス役の田村ゆかりが、普通に演じていてもどこかギャグのようにも感じられました。シリアス展開にもギャグをぶち込んでくるのがこの作品のスタイルだとしたら、適役だったかもしれません。
最後まで観終わって、それなりに楽しめました。事前の期待値を下げて観始めたら、途中で「あれ?もしかして意外と面白くね?」みたいなポジティブな感想になりそうな作品です。