Keiner さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

戦闘狂賛歌

基本的にはバトルで魅せるアニメで、ストーリーやテーマはかなり薄め。バトルの演出などは凝っていて、動きの作画なども良かった印象。
特に序盤のバトルは演出、展開などどれをとっても面白かったし、続きが気になった。

バトルは色々と戦術面の工夫などあって楽しめるが、どちらかと言えば作画やテンションで楽しむ感じ。ご都合主義的な部分が相当あったので、リアリティはそこまでない。お約束とは言え、特に後半は都合よく待ってくれる敵とか、都合よく油断する敵とか、色々と雑に映った。

人物描写については若干難がある、というか共感しづらい。戦闘狂メンタリティがやたらと称揚されている感じで、言動に説得力はあまりない。特に、リアルの描写ではいたって普通の女性たちなので、ゲームの中でロールプレイをしていると解釈しても、ちょっと違和感が強かった。

こういう部分で共感できないため、ストーリーの主軸になっていた、ピトフーイを救うとか、そういう要素も茶番感が否めず、緊張感があまりない。ただ、こういうところでシリアスになり過ぎず、ライトにバトルを楽しむ作品だと思うので、これはこれでいいのかもしれない。

これは個人的感想に過ぎないのだが、ちょっとノリが寒いと感じる部分もあった。ギャグはちょっとアメリカンジョーク的な印象で、ついていけなかった。

SAOの外伝作品として、VRMMOとかGGOの魅力的な設定をさらに活用している点は評価できるが、若干設定が先行したのか、ストーリーやキャラクターの深みに欠ける点があったのが残念。

しかし、バトルものとして押さえるところは押さえてあるので、見て損だったとは思わない。普通に楽しめた。あと挿入歌やエンディングテーマはすごく好み。