でこぽん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
壮大な物語の序章を描いたアニメ
これは、『ソードア-ト・オンライン』という壮大な物語の序章を描いたアニメです。
ソードアートオンラインは 現時点で本編だけで20巻
アインクラッド編の詳細を描いた書物だけで6巻以上あります。
スピンオフのガンゲイル・オンラインや劇場版などを含めると、
40冊以上の小説となるようです(多すぎて良くわかりません (^_^;))
原作者の川原礫さんは、元々、電撃ゲーム小説大賞応募用に、この小説を書いていました。
しかし、出来上がった作品は応募規定枚数をはるかにオーバーしており、結局応募できずに終わりました。
そして河原さんが書いたもう一つの作品「アクセル・ワールド」が電撃小説大賞を受賞し、その際、本作を読んだ担当編集者の提案で、ようやく『ソードア-ト・オンライン』が出版されることになりました。
だから、小説の最初の4巻をアニメ化したものが、これです。
この小説は、日本以外でも、中国、韓国、タイ、米国、英国、フランス、ロシアなどで販売されており、累計で2000万部以上発行されています。
世界中の多くの若者が、この小説を読んでいるのです。
ソードア-ト・オンラインの最大の魅力は、主人公であるキリトの生き方です。
その生き方に、共感しました。
彼は話が得意ではありません。どちらかというとニート的要素があるため、人に説明するのが苦手です。
彼はベータテスト者だったため、誤解を受け非難されます。
しかし、人からどんなに非難されようが一切弁解せず、みんなのために黙々と尽くします。
自分のことを誰もわかってもらえなくとも、決して投げ出したりしません。
いつもみんなの安全を最優先して行動します。
こんな生き方をするのは大変な忍耐が必要です。
(私だったら途中で投げ出してしまうと思います)
でも、そのうちに理解者が少しずつ現れます。
そして、キリトの周りに仲間が増えるのです。
だから、このアニメはバトルのアニメではなく、人間としての生き方を問うアニメだと感じました。
但し、このアニメが面白くないという人も少なからずいます。
もしかして私は、小説を読んだ後にアニメを見たので、はまったのかもしれません。
小説では、アニメに比べてキリトの孤独感や心理描写、それにレベルを上げるための猛烈な努力の様子が丁寧に描かれています。
だから、アニメを見た後で小説を読むのをお勧めします。
きっと今以上にSAOが好きになるでしょう。