明日は明日の風 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
スケールが大きな感じを受ける戦記もの
全話完走したした感想ですが、「これ、活字なら相当面白いのだろうな」です。
怒り、悲しみ、希望、愛、友情、人のありとあらゆる感情を多くの登場人物に乗せて、物語は展開していきます。主人公テオが描く理想を魔法師ルシーカが導いていき、戦闘あり、裏切りあり、策謀あり、引くこともあり、紆余曲折ながらも統一した世界を築きあげていくという、すごく重厚な物語。
いろんな国があり、その君主・盟主と従者、それぞれがいろんな感情を持って動いていきます。とにかく豊富な登場人物に圧倒されますが、その数が多いだけに、面白そうな人物を描ききれなかった感は否めません。個人的にはプリシラの背景をもっと見たかったのと、マリーネとアレクシスの関係修復が薄く感じたのは残念。プリシラは最後の鍵となる人物でありながら、途中、いないのも同然という感じになってしまったように思います。また、マリーネは純血捨ててまで戦ったのに、あっさりアレクシスと復縁してしまったように感じました。
全体的には面白いんだけど、なにか物語のダイジェストを見せられたような、そんな気分です。これ、きちんと描いたら4クールは必要でしょうね。