こまたち さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
マイノリティとしての個性、個性としてのマイノリティ
生物教師と女子高生3人組が織りなす、日常系の作品です。
例えば、異世界人が私たちの住むような世界に来て、紛れ込み、生活するようなアニメは意外と多いです(メイドラゴンやらガヴリールなどなど)。
ただ、この作品は伝承で聞くような亜人たちを、私たちの住む世界のいち人間、その中のマイノリティとして捉えているところに、独特の色があります。
このマイノリティを現実世界で言うところの、身的障害者に重ねて見た方もいるみたいですが、そこまで重く見る必要はありません。
伝承が現実世界に具現化したような作品なので、主人公がデミちゃんズの相談に乗る中で、伝承の真偽やそこに描かれている特性を分析し、推論を立てる様子は、自身も探偵や研究者になったような気になり、わくわくしたものです。
各話全体を通した構成は、日常系アニメの最近のテンプレート通りに進行していきます。恋愛要素あり、感動要素ありですが、どれもいまいち感は否めません。
これだけいい素材をテーマに扱っている訳ですから、もう少しパンチが欲しいなと、個人的には思うところでありました。
オープニングを手掛けるはTrySail。耳に心地よく残る良い楽曲です。
万人におすすめできる作品ではありせんが、異世界人の日常系アニメが好きな方、ちょっとした考察が好きな方にはぜひおすすめしたい作品です!