oxPGx85958 さんの感想・評価
2.7
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 1.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
原作を読むだけでいいと思わされるアニメ
原作のマンガは読んでおり、かなり気に入っています。
アニメは2008年の作品ということで、古い作品ではあるんだけど、何世代も前という感じもしない微妙なところ。オープニング曲がオルタナティブ・ロックなのが、時代の流れを感じさせますが、これは2008年当時でもちょっと古く思えたかも。
マンガを読んでいるときにはなんとなく流せたいろんなことが、アニメとして描写されると気になりました。基本的なところでは、ピッチャー・マウンド上での呟きがバッターどころか放送席にまで聞こえている、らしいところとかね。アニメ化にあたっては、こういうのは何とか処理するか開き直るかだけれども、本作では開き直るというアプローチをとっています。ただ、少々開き直りすぎていて、リアリズムの欠如が甚だしくなって物語に切実さが感じられなくなっているという気はしました。
まとめると、アニメ化にあたって工夫が感じられないお仕事。
ちなみに、これっていまちょうど第1話が放送されてその出来の悪さが話題になっている『中間管理録トネガワ』と同じ日本テレビの中谷敏夫プロデューサーが手がけており、アニメ制作も同じマッドハウスがやっているんですよね。そういうような作品の1つ、と理解しておくことにします。
原作ファンとしては、もっとちゃんと仕事をやってくれる人たちが手がけてくれたら良かったのに、とも思うけれども、もともとアニメ化が難しい題材かもな、とも思います。