Dkn さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
咲-Saki-=ミニ四駆の音声認識、炎を纏った必殺シュート!!!――なカオス麻雀。
( o^∇^)ヘ□彡 ッターン!! ってやつカッコよくて好き。雀荘でやったら怒られるやつですね、ッターン!は(笑)
「咲-Saki-」は競技化された麻雀が世界的に流行し学生にも全国大会で争う場が設けられるIfの世界。
実際に麻雀をやってみると、知的ゲームの側面もあるのですが本質的には運の要素が強い卓上ゲームです。
作中で触れますがプロでも安定的に勝ち続けるのは不可能で、実力差は存在するにしろ運が絡む部分が大きい。
知的ゲームの代表格、チェス・囲碁・将棋などの盤上ゲームは盤面にすべての情報が現れますが麻雀の場合は
スパイのように不透明な情報を探るゲームでもあります。大々的な競技化や麻雀だけの物語として扱いにくいし
キャラクターに個性を付けづらく、麻雀以外のゲームやアングラ的なドラマを展開するのが通例だった訳です。
そんな中颯爽と現れた「咲-Saki-」は違うアプローチをしました。
例えば野球の球が分裂したり消えたり、ミニ四駆と同じスピードで走って音声認識で曲がれと指示したり、
炎を纏った必殺シュートが撃ててしまうヘンテコな世界は子供の頃からアニメの常識としてありますよね?
本作でも“運”の要素や特殊能力を持った人間がいる事を「咲-Saki-ワールド」の常識として盛り込みます。
さらに他ジャンルでもよく出る「イメージ映像」で個々の能力や戦力を描写しアニメーションする事が特徴。
そんな特殊な世界観ですが「咲-Saki-」ではあくまで世間一般の麻雀ルールで戦いますヽ(=´▽`=)ノ大事
特殊能力はあっても特殊ルールが無いことがキャラクターの特異な性質や実力を際立たせてくれるわけです。
主人公「咲」の能力は運と言うより牌への嗅覚なんて表したほうがそれっぽいかもしれませんね。
咲さんや他のキャラクターが特殊能力使いすぎて、もはやネオ麻雀といっていいカオスっぷり!
主人公の宮永咲は作中きってのチートキャラで決め手は完全に運が絡む、麻雀でも狙いにくい役の嶺上開花。
※嶺上開花(リンシャンカイホウ)は、{netabare}槓(カン)が成立した際に牌の補充の為に嶺上牌(リンシャンハイ)から
ツモした牌でアガった場合につく役で、嶺上開花だけで1翻つくので手牌に役がなくてもアガる事が出来る。{/netabare}
普通は狙ってできるものじゃないです。この前はじめて嶺上開花できたー!!…のでレビューを書きました←
放送当時、ルールは分かりませんでした。女子同士の熱い戦いと美しい友情(←これ大事)で十分でしたし
学校ごとの戦術や特色があり、さながらスポーツ感覚で見守ることができるのでルールが解らなくても楽しい。
けれど、ルールがある程度わかってからは更に楽しい。主人公の怖さやバケモノ具合がわかります。
“主題”を学校同士のチーム対抗戦でライバル達が火花を散らし合うような「競技の中での青春」としていて
じっくりこってりと何年も同じ卓を囲む、鋭利フェイス達(アカギ)とは違い麻雀の内容がアッサリしてる事も、
麻雀のライトユーザーを掴みやすい大きなポイントだったりします。逆に麻雀好きは離れがちかな?
その分青春劇に力を入れているので、麻雀打ちなのにバトル漫画的なオーラを感じ取るような面白ポイントと
女子同士の友情を超えた‥なにかネットリとした愛の形なんかも楽しんで熱くなって下さいませ。
私から言える視聴の際の判断材料はたったひとつ。1話の展開に耐えられなければスッパリ視聴を諦めること!
極端かもしれないですがそう言い切っていいくらい良い所と悪い所が1話には詰まっています。私はスキだゼ!