Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
今期のノイタミナ枠は、腐女子とゲームオタクが織りなすキュンキュンするラブコメディでした。
この作品の原作は未読ですが、ノイタミナ枠であることと、みゆきちが出演されるのを知り視聴を決めた作品です。
みゆきち…天ちゃんや碧ちゃんをはじめ、目標としている声優も多いと聞いています。
日本アニメ界の宝…と言いたいところですが、みゆきちはアニメやゲームだけでなく、吹き替えも数多く担当しているので、アニメだけに縛り付けてはいけないのでしょう。
因みにみゆきち主演で一番思い入れがある作品は、今でも「テガミバチ」です。
一方、本作の主人公である腐女子OLの桃瀬 成海役を演じるのは伊達朱里紗さん、そしてゲームオタクを演じるのが伊東健人さん…とあまり馴染みの無い声優さんが配役されていました。
気になったのでググってみると、伊達さんは子供向け作品に良く出演されており、伊東さんはここ最近主演を演じるようになった声優さんのようでした。
物語はとある会社に桃瀬 成海が転職してくるところから始まります。
転職の理由は、交際していた同じ会社の同僚に成海の秘密がバレて振られたから…
そしてその秘密が腐女子であること、だったんです。
新しい会社で秘密を隠して心機一転…と思っていた矢先、転職した会社内で自分の事を熟知している幼馴染…二藤宏嵩と再会するんです。
やっぱり自分の素を隠し通すって難しいですよね。
人間ですもん…楽な方に流されたい時もありますよね。
成海の心機一転…の目標は早々に崩れ、宏嵩と行動を共にするようになるのですが、同じ系統の趣味を持つ小柳 花子(CV:みゆきち)と、花子の交際相手で宏嵩の上司でもある樺倉が加わり、オタク同士で結束する4人組が出来上がり…物語が動いていきます。
この作品を見て思うこと…
共通の趣味があるって、やっぱり良いですよね。
昨夜放送されたアニメ、或いはフィギュアやグッズの話で盛り上がれるとか、最高じゃありませんか。
しかも同じ会社に、って、ちょっとした休憩時間とかも有効に使える訳ですよね。
その環境って、羨まし過ぎるのではないでしょうか。
会社には同系統の趣味を持つ人は只の一人もおらず、アニメなどどこ吹く風…という感じで、黙々と仕事をこなし、行き返りの電車内、若しくは家に辿り着いてからがもう1つの本番が始まる…
という風に相場が決まっているのが普通だと思っていますし、そういう環境しか見たことありませんけれど…
しかも、成海は可愛いし花子はスタイル抜群の美人さんだし…、
やっぱりこんな環境なかなかあるモノじゃないですよ…
宏嵩と樺倉もイケメンだから余計手に負えない感があるんですけどね。
でももし、そんな環境があるんだったら…
思い切り活用しなきゃ勿体無いと思います。
誰かに合わせて…自分を殺して…
確かにそれが必要な時もあります。
でも、そればっかりじゃ、たった一度の人生がつまらなくなってしまうと思うんです。
だからこそ人生を精一杯謳歌したいですね。
この物語では、不器用でも20代の青春を満喫しようと片意地張らずに、ゆっくりと前に進んでいく様が等身大で描かれています。
だから安心しながら視聴できる上、みんなの言動に微笑ましさを感じられる作品になっています。
普通に毎週の視聴が楽しみな作品でしたよ。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、sumikaさんの「フィクション」
エンディングテーマは、halcaさんの「キミの隣」
個人的には「キミの隣」の曲調の方が好みでした。
1クール11話の物語でした。
心地良さも不安も、相手がいるから感じられる感情です。
その感情を深掘りすることで、自分が何を求めているのが、求められて返せるモノが分かると思うんです。
だから不安も悩みもお互いで共有すること…これが出来る頃には今から数歩分、その恋が進展していると思いますよ。