01oinaris さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
名状しがたい新感覚ギャグアニメ のようなもの
ハワード・フィリップス・ラブクラフトが約100年前に発表した怪奇小説シリーズによって体系化された「クトゥルフ神話」をモチーフに、
パロディオンパレードで疾走するハイテンションギャグアニメ
…のようなもの?
そもそも小生はクトゥルフ神話自体が初見であり、本作に出会うまでそのような想像神話体系が存在することも知らなかった。
ある意味、100年前にアメリカで一部受けしていたラノベ…的なモノだろうか?
本作は、まさに渾沌カオスなパロディーギャグアニメ
ギャグ自体にウィットや面白みがあるわけではない。
いろんなパロディーがちりばめられているのはわかるが、正直半分も元ネタがわからなかった。
パロディーギャグを披露する場合、普通はネタ元がわかるようなツッコミを入れて、わからない人もわかるように展開するのがお約束。
でも本作は思っ切りスルーして勢いだけで畳み掛けてくる。
ネタ元わからなくて結構、ついてこれる奴だけついてこい、的な疾走感。
…でも面白い…面白さがヌルヌルとこみ上げてくる…
面白いのだが、何が面白いのかわかるまで時間がかかった。
いや、正確にはちゃんと理解しきれていない。
とにかく名状しがたい。面白さを「どう面白いか」表現できないのは初めての経験だ。
メインヒロイン・ニャル子の勢い?
真のヒロイン・真尋くんのツンデレ男子っぷり?
ニャル子のオタ満載ハイテンションパロディギャグ?
クー子の冷静沈着なボケっぷり?
ハス太のちょっと天然な癒し?
真尋とニャル子とクー子とハス太の混線した四角関係?
声優の名演技?
クー子(CV;松来未祐(故人))の澄んだ声のせい?
…どれも面白かった。
でもこれらが本作の魅力を的確に言い表しているか?と聞かれるとNOだ。
その昔、1920年代に横光利一・川端康成らが主体となって立ち上げた、「新感覚派」。
独特の感性で情景を表現した新進作家たち。
なんとなく、本作はそれに近い雰囲気を感じる。
これは、「新感覚ギャグアニメ」とでもいうべきか。
そしてOP曲「太陽曰く燃えよカオス」
…なにこの中毒性!!(」; ω ; )」うー!(/ ; ω ; )/にゃー!
小生のお気に入り曲に追加決定!
本作を一言で表すなら…あまりうまく言えないけど、
「渾沌カオスな面白さが、ヌルヌルと這いよってくる、新感覚パロディギャグアニメ」と言ったところでしょうか。
{netabare}
ただ、強いて文句を言うなら、真尋のフォーク刺し。あれには幻滅した。
いくら宇宙人・這いよる渾沌ニャルラトホテプ相手でも、
男が女子を肉体的に傷つけるのはダメ。そこだけは減点対象。
終盤は随分と減ってラブコメチックになったけど、最初はそのシーンにドン引きしましたわ。
いくら男ツンデレキャラでも、女子にDVはいけません。
{/netabare}
あまりうまく魅力を表現できませんが、面白いのは間違いないです。
よくわからん…と思った方、未見なら一度ご覧になってください。
そして、本作の魅力を小生の代わりに的確に表現プリーズ!
(」; ω ; )」うー!(/ ; ω ; )/にゃー!