oxPGx85958 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
歴史的資料としての価値ぐらいか
大橋彩香の初期の出演作ということで、何度か挑戦しては挫折していたのですが、今回ようやく最後まで見ました。
2013年の作品。2018年のいまから見ると、もともとこの企画の主眼であったらしいソーシャル・ゲームも2年経たずに終了しており、メディアミックスのプロジェクトとしては失敗に終わったと考えてよさそう。このアニメも本サイトでは60点で3400位と、そうとう低い位置に落ち着いています。
本作はネタ・アニメとして高く評価する向きが一部にあるようですが、そういうの込みでの評価がこれ、ということで、多角的な見方が可能だと言うことも可能だが、その高評価は強引なものだというのが客観的な結論だと言うことも可能。
私は後者の意見ですかね。サバとか面白かったし、あそこらへんのエピソードは「遊んでいる」感がたしかにあって楽しかったけれども、それを含めての全体的な構想が能力不足で破綻したというのが真実なんだろうと思いました。
ポーカーのエピソードのダメさ加減を、意図的なネタだとみなすのは無理な擁護だと私は思うし、あれがこの人たちの「本気」なんだと思うわけですよ。その「本気」の部分が、前半のネタ回にもブレーキを掛けているのかも。
そうは言っても、本作にはいろいろと美点はある。絵がきれいで、キャラクターが可愛くて、その可愛いキャラクターが学校の部室に大勢集まっているシーンのインパクトなんかは、その狙いがよく伝わってきました。ドールを呼び出すときのシークエンスも、最初見たときは新鮮だった。繰り返しすぎて飽きましたが。
オープニング曲がなんか耳に残るなと思って調べてみたら、高梨康治という人で、キュアメタルだそうです。私が最近見たなかでは『つぐもも』や『キリングバイツ』の劇中音楽をやっている(オープニング/エンディングは違うが)。なるほどね。私は完全に外の世界の人間なので、これでまったく問題ないというかむしろいいんだけど、アニメ界では一世代か二世代前に感じられるのかな。どうなんだろう。