二足歩行したくない さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
装飾だけが華美で内容が薄い印象を持ちました
ガンダムSEEDシリーズの番外編OVA作品。
元々はガンダムSEEDを初めとする、コズミック・イラを舞台とした一連の作品シリーズ「"X" plosion GUNDAM SEED」プロジェクトの一部で、本作は15分×3話がネット配信されていたものとなります。
本OVAではその3話をつなぎ合わせて新作作画を追加した50分のアニメーション作品。
物語はSEED DESTINY序盤の出来事であった C.E.73年 パトリック・ザラ派残存兵による地球へのユニウスセブン落としから始まります。
ミネルバやジュール隊の活躍によってユニウスセブンは破砕されましたが、その破片は地球上へ降り注ぎ、世界各地で甚大な被害を与えていた。そんな最中、D.S.S.D技術開発センターは1機のモビルスーツを宇宙に打ち上げる作戦を行っていた。
主人公はD.S.S.D技術開発センター所属のコーディネーターの女性技術者「セレーネ・マクグリフ」と、ロゴス所属のパイロット「スウェン・カル・バヤン」。この二人の物語となります。
はっきり言って、雰囲気アニメだと思います。
D.S.S.Dは宇宙の未踏地域探査機関であり、地球上が大混乱となっている中で探査用モビルスーツをどうしても打ち上げなければならない意味がわからない。
ロゴスもこの戦闘用ではないモビルスーツを狙ってくるのですが、そもそも狙う意味がどうしても不明です。
ナチュラルも勤めている中立機関であるD.S.S.Dを破壊しないといけない理由もわからず終い。ロゴスって別にコーディネーターを憎んでいたわけでもなかったと思うのですが。
また、ロゴス直属の戦闘部隊ファントムペインにスウェンは所属しているのですが、乗っている機体はガンダムで、スウェンと同じ小隊に属している仲間の二人が乗る機体もガンダム、そしてD.S.S.Dの探査用モビルスーツ、こいつがスターゲイザーなのですが、これもガンダムです。
正直“またか”という印象を持ちました。もはやガンダムが多すぎてガンダムにスペシャリティーを感じません。
ガンダムはスウェン機かスターゲイザー、いずれかのみで良かったと思います。
装飾だけが華美で内容が薄い印象を持ちました。やはり尺の短さが致命的かと。
もう少しストーリーに厚みをもたせることができれば名作に化けたように思えます。
ただ、内容は薄いですが雰囲気だけは良いです。主題歌も名曲。
雰囲気アニメ好きにはたまらない作品だと思います。
見る上でSEED、SEED DESTINYの視聴は必須ではないですが、ロゴスやエクステンデッドなど、SEED、SEED DESTINYの用語が出てくるので、見たほうが推奨です。
話は独立しているので、見なくても理解はできます。