あぱぱ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ガンバレお母さん
本作品は視点の違いで視聴者の意見が分かれていています。
私は物語を肯定していますので、自分なりの視点で書きます。
物語はファンタジー育児がテーマになっています。
私の感じた見所は
・親として子供が決めた生き方を肯定して育てようとする姿。
・子供が親離れをしていく過程を見守る。
・子供が人間社会でどのような気持ちで成長するのか。
・オオカミという動物がどのような生き物なのか知る。
などが物語を通して視聴するポイントだと感じています。
ただオオカミという動物は2-3歳くらいで、自我を持って成熟した
生き方をするらしいので、人間とオオカミの違いは感覚として
とらえづらい気もしてます。
人間の母親とオオカミの子供なので、親としては人間の視点で
見てしまいます。
以下ネタバレは視聴済みの方向けに書いています。
{netabare}作品では母親が片親で子供を育てますが、家族の構成として
娘は母親に親しく、息子は父親に親しくなる傾向があったりします。
アメがオオカミとして一人立ちしていってしまったのは、父が生まれた
時からいない事が影響しているのかもしれないと感じています。
ですが夫と一緒に過ごした時間が短いハナを想うと、精一杯がんばって
育てたアメが離れていくのは辛い気持ちでしょう。
こんな切ない親の気持ちを感じる作品としては感動を覚えます。{/netabare}
音楽は気持ちが伝わるBGMは心地よく、「おかあさんの唄」は
とても素晴らしい曲です。
作品の気持ちを語る気持ちがたくさん伝わってきます。
ファミリーアニメとしては、視聴する人を選ぶ作品だと思いますので
細田守監督というだけで興味もたれれば、何か感じることがあると思える
作品です。
あまり子供視点で見られるところも難しいので、家族で見るとお子さんが
先に飽きるかもしれませんね。
(余談)
2018年 今年は「未来のミライ」が上映されます。
「バケモノの子」から3年ぶりなので楽しみにしてます。
時空物語は好みなので、泣きタオル持参で行く予定です。