ういすけ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
満足度100%です。
説得力のあるお話は、ドラマだろうが、アニメだろうが、映画だろうが、小説だろうが、絵本だろうが、おもしろいです。
この作品もそうです。
出だしは、けいおんっぽいですが、それを軽く超えていきます。
友達、親友、家族、仲間、言葉にすると陳腐ですが、つながりって大事ですね。
生きていくためには、煩わしいつながりとも向き合わなければならないですが、素敵なつながりは、一歩踏み出して自ら主張しない限り、つながりません。
健気で、不器用で、とっても痛々しくて、それでも一歩一歩、前へ踏み出していく姿って、本当に愛おしい。
お金の無駄、非常識、できるわけがない。楽観主義、できると思ってること自体バカだ。
言われている本人はどういう気持ちなんだろうね。
「人には悪意がある。悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ!」
確かに誰しも悪意がある。人って悪意がある生き物だ。それは認めないといけない。
「それにここにいるのは一人じゃないだろ。」
「話せる相手がいるってことさ!」
それが全てですよね。善悪なんて表裏一体。話せる相手に不平不満を言ったらすっきりするけど、不平不満の対象相手からしたら、それは悪意に他ならない。
そうやって、人の世は動いている。善悪のルールも人が作った物だし、そのルールがあるからこそ、人は見知らぬ誰かとつながれる。なので、善悪のルールが及ばないところでは、人は共感したいがために、不平不満をばらまき、つながりを作ろうとする。それが時には悪意となって相手を傷つける。
このアニメは、そういう周囲に対して、うるさい!ざまあみろ!と叫ぶところが爽快なんです。
人って悪意がある生き物ですが、共感しあえる素敵な生き物でもあります。
無謀だ。不可能だ。やるだけ無駄って言われている人達の熱い想いを、少しは共感できたように思います。