Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヤクザ×サイキック少女のアーバンライフ・コメディー!!
この物語の原作は未読ですが、あにこれの2018年6月24日時点で春アニメの総合ランキング1位を獲得している作品です。
勿論、今後の皆さんのレビュー如何によって変動はあると思いますが、コメディ路線としてみると今期最強の部類に入る作品だと思います。
作画が丁寧であることも好印象なのですが、この作品の素晴らしいのは配役と声優さん…
ヒナ役の田中貴子さんは本作が初主演作品との事ですが、全くキャリアを感じさせない演技だったと思います。
まぁ、ヒナのキャラ設定上、無表情だし口数も少ないのが功を奏した…だけとは思いません。
口癖だった「お腹空いた…」はしっかりキャラにハマっていましたから…
この作品を語る上で、三嶋瞳の存在は欠かせません。
ヒナが通う中学校のクラスメイトなのですが、彼女は所謂「ハイパーウーマン」です。
巻き込まれ体質…というのが実在しているかは分かりません。
ですが、もし実在するなら、瞳は間違いなく「極度の巻き込まれ体質」です。
でも、それだけならハイパーウーマンとは言えません。
彼女は巻き込まれた先で、持ち前の起用さと要領の良さ…それに付け加えて飲み込みの早さと高い順応性を如何なく発揮して、次々と巻き込まれた先でのトラブルを未然に解決していくんです。
瞳の面白さはそれだけではありません。
トラブルのに巻き込まれるのは誰だって嫌…それは瞳も同じです。
でも彼女の高い順応性が彼女に「嫌」と思わせるスキを与えないのでしょう…
だって気付いたら彼女が来る前以上の成果を平然と上げ続けるのですから…
そんな瞳のCVは本渡さん…今期大活躍ですね♪
一方、ヒナと同じ境遇の女の子たちも魅力満載です。
個人的に私の一推しでもあったアンズちゃん…
彼女は不幸だったと言わざるを得ないと思います。
ヒナを追ってここまでやってきた彼女…
使命を果たすことは出来なかったが、紆余曲折あってここでの暮らしを始めることになるのですが、行き場の無い彼女を救ったのがホームレスの人たちだったんです。
登場したばかりの頃は、喜怒哀楽がはっきりしていて、物怖じすることなくちゃんと話せる子だと思っていましたが、いかんせん手癖が悪かったので、正直良い印象はありませんでした。
でもあんずがホームレス生活を始めてから、生きるために色んな事を教えて貰いました。
それがきっかけだったのでしょう…あんずは化けました!
彼女の全てが一変した、と言っても過言では無いと思います。
今どきこんなに良い子が居るの…?
と思わずにはいられないほど、根が素直で心優しいんです。
彼女の言動は、現代社会の荒んだ心に注がれるオアシスのよう…
これまで辛い思いをたくさんしてきた彼女…
あんずには絶対幸せになって欲しいですね。
りえしょんの演技もバッチリでした^^
そしてもう一人、マオの存在を忘れてはいけません。
物語の後半から登場したため、出番は決して多くはありませんでしたが、彼女の一人遊び…このインパクトだけでお腹いっぱい…って感じです。
境遇だけで見たら、マオが一番可哀想だったと思います。
呼ばれて着いた先が、目標と全然違う東南アジアの無人島…
右も左も分からないだけじゃなく、生きていく術から全部自分で何とかしなきゃならないんですから…
もう使命を果たす以前の問題なんですけどね…
無人島でのサバイバル生活…本人は大変なので笑ってはいけないとくらい分かっています。
でも、ごめんなさい…彼女の一人遊び、笑わずにはいられませんでした。
レビューで記載した彼女の物語はほんの一端に過ぎません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
因みにCVは小澤さん…GJでしたっ!
他にも、ヒナと同居している新田をはじめ、詩子さんなど魅力溢れるキャラがたくさん登場しますよ。
オープニングテーマは、りえしょんの「Distance」
エンディングテーマは、新田義史の「鮭とイクラと893と娘」
オープニングは思い切り歌えるりえしょんらしい楽曲だと思います。
勿論、エンディングも嫌いじゃないので、どちらもいつかカラオケで挑戦したいと思います。
1クール全12話の物語でした。
この作品…最終回Bパートで終わる気配が全然なかったんですよね。
子供が朝学校に「行ってきま~す」といって飛び出していく感じ…といえばイメージ湧くでしょうか?
これは、続編の予兆なんでしょうか…?
この作品…続編を望む声がたくさんありそうですよね。
かく言う私もその一人ですけど…
あ、それと「ア痛ッター」は普段使いできそうな台詞ですよね^^
よーし、日常に浸透させてみよー! おー!