oxPGx85958 さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
世界観がよくわからない
「日常系」と呼ばれる作品群に特に文句はないし、大きな事件が起こらずに淡々と進行していく物語も悪くはないと思うのですが、本作はどうも見ていてつらかった。たぶん原因の1つは声優の演技・演出とタイミングの取り方で、なんかリアリズムが感じられなかったです。そこにほんとにこの人たちが存在していて、会話をしている、という感じがせず、「日常系という枠組みのアニメの中で、そのように聞こえるようなトーンとタイミングでセリフを発している」感じがしました。
アニメ的な大げさな演技と演出に頼らないという方向に行くと、演技・演出だけでなくカット割りとか絵作りの面でも、実写映画と比べられる世界に入ると思うんだけど、そのへんの意識がないんじゃないか。
もう1つ感じた問題は、この人たちが生きている世界の像がよくわからなかった、ということ。小さな世界の描写を通して大きな世界を想像させるのはいいストーリー・テリングの手法ですが、本作ではその点で一貫したものがなかった。
ほんとに細かい話だけど、{netabare}お店にお客として来ているテントウムシを追いかけていいの? キツネを触っていいの?{/netabare}なんて思っちゃったわけです。こういう細かいエピソードが、魔女が存在している物語世界の中でどう位置づけられているのか、全体像が見えてこなかった。