Progress さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
おいらの生活ままならぬ
走れ走れ~マキバオ~♪
というマキバオーのモデルはタマモクロスという馬で、ウマ娘でも出ているので要チェック!
さて、終わってしまいましたね。早かったですね。名残惜しいですね。
今期のダークホースとかウマいこと(ウマだけに)言われてますが、
私も途中から見始めて本当に穴馬でした(ウマだけにw)
この作品は史実と重ね、史実からウマ娘達の歴史へと変わり、
夢の勝負を実現させました。
競馬の史実で起こった悲劇や感動の復活劇、、未練、最強議論、
そういったものを掬い取り、お話が作られていることがわかります。
と一方で、ウマ娘のスペシャルウィークとサイレンスズカをチームの仲間とし、
あるときは憧憬の対象とし、またあるときは、ライバルとして、
支えあい、引っ張り合い、高めあっていく、
その道程は完全なる作品オリジナルであり、
「スポコン」と呼ばれるジャンルに入れるほどの物語の完成度でした。
史実のレースである程度の物語がある中で、ウマ娘達の日常からレースへ乗せる思いを描くことで、
史実以上の物語を描いてくれたと思います。
スペシャルウィークは「日本一のウマ娘になる」という夢を抱いていましたね。
その夢をかなえるために、仲間と出会い、負けを知り、憧れより前を行き、
目標に対して外れることも多かったですが、夢に近づいていきました。
負けてもくじけない、這い上がる、立ち直る、負けの数だけ強くなる、
そういうメンタリティ的な復活劇を見せてくれました。
では、ヒロイン、サイレンススズカについて。
まず、スペシャルウィークによってサイレンススズカは変化をしていきましたね。
走ることしか興味がなかったスズカ。逃げ馬で圧倒的差で他を寄せ付けない史実の走りから、
そういう性格がイメージ付けられたのでしょうね。
ですが、スペシャルウィークを「スペちゃん」と呼び、
他人と関わることに無関心だった事から変化して行くその過程がしっかりと各話で描かれています。
怪我をしてからも、仲間の支え、ライバル意識の芽生え、そういった孤独からの変化がとても気持ちの良い描写として、伝わってきたのではないでしょうか。
合宿でみせたあの笑顔を見れば、彼女の変化が伝わってきます。
スズカのストーリーには史実どおりの圧倒的強さ、
史実どおりの突然の悲劇、しかし決定事項の悲劇、そういった辛さの様な物がありましたが、
スペシャルウィーク、そして仲間達との繋がりによって、
とても心地の良い青春劇だったと感じます。