01oinaris さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
君は小悪魔小動物系珍獣オタ妹を愛でることができるか?
学校では容姿淡麗才色兼備の美妹。
兄の前ではぐーたらゲーム&ネット&漫画アニメ三昧のオタ趣味干物妹。
ゲーセンに行けば伝説ゲーマーU.M.R.。
学校では完璧女子高生だが、家の中ではどうしようもなくダメな妹・うまると、その世話をする兄・タイヘイの兄妹愛を描いた日常ドタバタコメディー。
普段はイライラしながらも、「お兄ちゃん♡!」の言葉に癒される兄。
いつも振り回されてばかりだけど、妹のことが心配で仕方ない兄。
わかる…痛いほどよくわかる…(シスコンですみません…)
けど、これって妹というより娘の世話している感覚が近いかも。
リアルに娘育児のあるあるネタ満載だし。
{netabare}(野菜が嫌いで食べさせるのに一苦労とか、部屋散らかしっぱなしとか、「お兄ちゃん(パパ)、ジュース(ポテチ)とってきて〜」とか…){/netabare}
うまるは干物妹というより、小悪魔小動物系珍獣オタ妹。
家の中でも美妹で居てくれたら愛で甲斐があるのだが、いかんせん干物妹だと娘の世話となんら変わらんなぁ…と思いながらの視聴でした。
でも、そこがきっと本作の魅力なのでしょう。
妹系作品にありがちな、妙な萌え要素や微エロ描写を一切排除し、延々と続く兄妹の日常。
自分の全てをさらけ出しても平気な兄という存在…信頼の裏返しとも言える、うまるのぐうたらっぷり。
無防備な娘を愛でるような感覚…そこに父性の庇護本脳が刺激される。
兄は妹に絶対的愛情を注ぎ、妹は兄に絶対的信頼を示す。
まるで理想の父娘像の縮図のような二人の関係。
そこにほっこりと癒される作品ですね。
おかげで深夜アニメとはいえ、子どもに見せても大丈夫なアニメに仕上がっています。
(実際うちの娘はお気に入り。OP曲とか一緒に歌ってます。)
散らかして片付けない娘に「ひもうとうまるちゃんが居る〜!」ってダメ出しすると、
ちょっとやる気になって片付けしてくれたり…なんてのは甘い期待かなぁ。
OP曲はご存知の人も多いでしょうが、中毒性が高いので注意が必要です。
気がつくと一日中聴いています。そして元気になれます。
うまるCV;田中あいみ 一人三役(美妹・干物妹・UMR)を完璧に演じきっています。
さらにOP曲も見事にキャラ声で歌い切っています。鳥肌ものですね。
いわゆる妹萌えとは明らかに一線を画している妹系作品なので、妹・義妹ラブが好みの人には退屈(というか失望)かもしれません。
家族愛・兄妹愛(というか父娘)がテーマのコメディー作品としては、期待を裏切らない出来だと思いますよ。