Progress さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
総集編ばっかりで最終話が待ちきれないぜ!
過去作は全くの未視聴で挑戦!
そんな私でも割と楽しめるのはなぜだろう?
ロボットを使った対人戦闘であったりとか、
上陸作戦に対する基地防衛戦であったりとか、
そういうものに「スリル」や画面上の「迫力」とか、「展開」を求めているのだと思う。
そう考えると「スリル」とはなんだろう?
相良宗介が提供してくれるのは、
不利な状況、逆境から立ち直ろうとする「復活劇」であり、
その延長線上に「逆転劇」が待っている。
序盤は数的不利を戦闘面上ではひっくり返し(最終的には彼女は攫われたけど)
中盤からは装備的不利を覆す。
要するに宗介の戦闘経験や知識で、圧倒的不利を覆すのが爽快なんでしょう。「爽快」って事は気持ちいい「展開」なのかな。
中盤のラストがアマルガムの幹部キャラとの戦闘にしたのは良かったですね。
素人同然の兵士や素人ばかりを相手にしていてばっかりでは、
宗介が追い詰められる「緊迫感」が無かったかも?
そのような緊迫感が私の感じた「スリル」なのかもしれませんね。
「迫力」というのはなんでしょうね?
例えば爆破シーンで「迫力あるな」なんて事が使われがちですが、
迫力とは一瞬の大規模な「破壊」の描写に圧倒された時に使う言葉なのでしょうか?
もしくは動的か静的に関わらず、圧倒的物質感が伝わってきた時に使う言葉かもしれません。
例えばこの作品で言えば、私は、基地防衛戦のような、
軍VS軍のような大規模戦闘の描写を賛辞するのに「迫力がある」なんて使うでしょう。
宗介が東南アジアで古いASでスペックが高いASを倒すのに「迫力がある」とは使わないと思います。
つまり、経験や知識でどうにかなる相手との戦闘では「迫力」が感じない、生まれないのだと思います。
スリルや迫力・・・そういったものを求めるならこの作品は過去作品を知らなくても、楽しめるでしょうね。
ここで触れたのは「過去作を知らない人の見方」なので、
この作品を100%楽しむ方法は過去作を見たほうが矛盾無く見れるでしょうね。
登場人物(特に学校の人物やミスリル関係者に関して)に思い入れがあればあるほど、
そのシーンに感情移入や理解が深まるでしょうし。
(ただその過去作を知って今作品の出来に対してどう思うか、という悩みは出来るでしょうね)
今作品は過去作を知らない人でも楽しめる、ミリタリー娯楽映画的な出来だと思います。