ぺー さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
見事!掌の上で踊りました
2018.06.16記
深夜アニメ観始めた頃に出会った作品。
5~6周してその度に号泣していたあの頃が懐かしい。。。
話数もワンクール分でほどよく、萌えキャラ?もおらず、OPEDもアニメアニメしてなく、男女問わず普段アニメを見ていない層にも視聴の敷居を低くさせる効果が期待できる稀有な名作。
学生ならいざ知らず、社会人として相当年数の経った私周辺の人々にもなにかオススメしようかなという時に真っ先に候補に挙がるであろう作品です。
もしもお父さんお母さんから「あんたアニメばっか見て!」と冷遇されていて、かつあなたが「は!?関係ないじゃん」と全面対決ではなく「いや意外といいもんだよ。わかってほしいな。」という解決策を望んでいる場合に使えるかもしれないツール。
本題に戻ります。
けっこう語られているところでその通りだなと思うのは以下、
・秩父の描写。どこかしらノスタルジックな雰囲気が郷愁を誘う。
・夏になると見たくなる
⇒井上陽水「少年時代」、PSゲーム「ぼくのなつやすみ」の感覚。
・物語に合ったOP/ED。特にエンディングの曲の入りのタイミングが反則。
小学生ならきっとやらかすであろう好きな子への誤った言動。
何もなければ大人になったときの笑い話になるか、記憶も彼方へと去ってしまってただろうに、そうさせてはくれない事態が起こってしまって心に傷を負ってしまった子供たちのトラウマ克服の物語です。
自然豊かな秩父を舞台に、どこかしら自分の子供時代の記憶に引っかかる要素を容赦なく掻き立てながら、最終盤での伏線回収から一気に感情を揺さぶるクライマックスまで組み立ても良く出来ています。
そしてそして、
レビュー書くにあたって久々に全話視聴。
。。。泣かなかった。。。。
さすがに観過ぎたからでしょうか。
慣れちゃったにしても、人間の本質をがっつり捉えて的なものだったら涙腺を刺激したかもしれません。
物語の進行が登場人物のセリフに頼りぎみなのかなぁ。
演出で泣かせるといった部分も気になるなぁ。
差し引いても良い作品だと思いますので、すこしノスタルジックな気分に浸りながら肩の力を抜いて鑑賞してみてください。
泣ける泣けるとハードル上げても泣いちゃうかもですが期待値上げ過ぎは禁物です。
視聴時期:2017年12月
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2019.09.12追記
2019年7月~9月 地上波再放送
MXで再放送やってくれました。超平和バスターズ最新作「空の青さを知る人よ」公開記念です。
夏に観るのがいいよね、と言いながら実質初めての夏視聴。なんだかんだ観ちゃいます。
あらためてみると、5人の関係性やら心情にすごい着目して観るとやっぱり良いな、と再認識。
・なんであなるは夏休み終了直前に宿題持って行ったのか?
・ゆきあつがあなるにつき合おうと言うに至る過程だったり
・つるこが髪を切った理由
など、最終話に至るまでの途中過程も悪くない。
けっこうな本数を観てきた現時点での点数配分で考えて評点を下げることも検討しましたが以下2点の理由によりそのままにしときます。
・深夜アニメデビュー間もない時期に出会った感動
・全12話ものを見慣れてきた中で11話分でよう健闘してるなあ
2018.06.16 初稿
2019.09.12 追記
2021.08.12 修正