こたろう さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
公安9課総動員
SF大好き、硬派なアニメ大好き!な方々から圧倒的支持を得ている攻殻機動隊、TVシリーズ第2期です。
前作同様、近未来の電脳社会を舞台にした重厚なSF設定と、電脳戦と荒事を得意とする少数精鋭集団、公安9課の魅力が光る作品。
第1期の最後で苦渋を飲んで解散状態となっていた9課が、再スタートする所から始まる続編となります。
作風やクオリティは1期のまま。
相変わらずのレベルの高さです。
前作は1話完結の形態をとりながらも「笑い男事件」という大きな謎を追っていく展開でしたが、今作は1つの大きなテロ事件に9課が巻き込まれていくという構成です。
事件そのものは、政治や陰謀などの駆け引きが背景にあるため少々難しいですが、戦闘シーンが多く、後半の展開も派手なので画的には1期より見応えがあります。
9課VS陰謀を企む者
という構図がすでに中盤より明確に見えているので、例え細かい設定の所はわからなくても楽しめるので娯楽性が高まっている印象です。
ただ、情報戦などで9課が後手にまわる事が多く、政治的な圧力などで動きを封じられるような場面も多いので、ストレスが貯まるのがちょっと不満。
まぁ、そんなままなら無さも、ドラマを盛り上げてくれるのですが。
正直、個人的には、圧倒的な装備とエキスパート達の活躍でブイブイ言わせていた1期の方が爽快感があって好みです。
(段々と謎が解き明かされていくミステリアスな笑い男事件も好み)
ですが、この2期は公安9課全員が活躍する素敵なチーム戦。
手ごわい敵との駆け引きを楽しみ、大勢の人々の危機を救うとう内容は、1期より見所が多く面白い。
いずれにせよ、高い完成度を誇ります。
SFや難しい話がニガテじゃない方なら、視聴する価値のある作品です。