さかまがはら さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
名作であることは間違いないが…
お久しぶりのレビューです。春アニメもラストスパートの中、今さら冬アニメをレビューすることをお許しください。余談ですが、春アニメ1個も見てないんですけどおもろいのあったら教えていただけると嬉しいです。
さてこの『よりもい』ですが、あにこれの評価的には冬の覇権と言って間違いないでしょう。あにこれに限らず、ネット上でもよりもいはかなり評判が良かったです。Amazonの円盤数も10話か11話で爆上がりしたとか。豊作ぞろいの2018冬アニメの中で覇権筆頭のよりもいですが、僕の意見は少し違います。
結論から言うと、僕の中ではよりもいは覇権ではありません(ファンの方ごめんなさい)。僕の覇権は前回レビューしたヴァイオレット・エヴァーガーデンです。よりもいははっきりいって4番目くらいです。なぜみんなが絶賛するよりもいに同じ思いを抱けなかったのか、自分なりに考えてみました。
まず、共感出来るシーンがあまり多くなかったことです。例えばきまりたちが南極に到着した時、しらせちゃんが「ざまあみろ!」と叫びます。この時点で僕は(えぇ…)と思ったわけです。たしかにそう言いたくなる気持ちもわかります。自分が南極に行きたいと言った時に、バカにしてきた人達に対してのことでしょう。でも、やっと南極まで来たんですよ。色んな、ほんとに色んなことを乗り越えて。だから「ざまあみろ」とかあんまし汚い言葉じゃなくて、お母さんに対してのメッセージとか言ってくれたら、自分は感動できたのかなと思ってしまいました。しかも他の観測隊の人たちも一緒になってざまあみろ言っちゃってるし…。大の大人がそんな事言わないで笑
それと、キャラがあんまり好きになれなかったんですね。メインのJK4人組も、めっちゃかわいいとも思えなかったし、4人が絡むシーンもあまり笑えなかったんです。なぜでしょう…。作品を通してなんか自分の笑いのツボに来ないなーってことを感じながら見てました。
しかし、いいところもあったのも事実です。まずシンプルに女子高生が南極に行くって言う内容がおもろいですよね。彼女たちはそれぞれ悩みを抱えてるわけですが、それをお互いに助け合って解消していきます。彼女達の間にはとても熱い絆があるんですね。話を通してこの絆というものが押し出されていたと思います。それはJK4人組もそうだし、しらせちゃんとお母さん、かなえさんと貴子さん、きまりとめぐっちゃんといったように、いろんな人の間の絆が見られました。特にしらせちゃんとお母さん。あのメールが一気に届くシーンは流石に泣けました。結構感動できるシーンが多いのも魅力ですね。きまりとめぐっちゃんの一風変わった友情も面白いですね。めぐっちゃんが最後に北極いってたのが僕の1番の鳥肌シーンでした。
僕の中での評価はめちゃ高い訳では無いですが、最初に言った通り、名作ではあると思います。女の子たちが見せる熱い青春は、見てて心を震わせるものがあります。ただ、僕はヴァイオレットエヴァーガーデンの方がよっぽど感動しましたね笑 結局評価は人によって変わるものですね。