あぱぱ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
志倉氏からの挑戦状
視聴回数 全話3回
改めて視聴したレビューです。
この作品は志倉作品の次へ繋がる序章になるかもしれない。
このやり方は「CHAOS;HEAD」を作った時と非常に似ています。
(あくまでアニメはゲームをプレイしてもらうためのオプション)
私の予想ですが本気を出してくるのは「ANONYMOUS;CODE」
からではないかと思っています。
(2018年冬 家庭用ゲーム機ソフト 発売予定
志倉氏の設定的に2036年というのは他作品と大きく絡めやすいかと)
そう感じたのは他のレビューからも言われている早口台詞と用語。
「CHAOS;HEAD」の時もそうだったのですが、1クール12話で物語を
詰め込むには無理があることを承知で
視聴者が作品に追いつくことが出来るか試されているように感じます。
(万人向けにせず酷評覚悟といった風に思えます)
早口な物語は記憶に残りづらく、言葉を解釈しようと視聴者が
耳を傾けても次々と整理がつかないまま進んでしまいます。
最初に視聴した時、記憶に残るのは断片的なイメージ。
これは私の予想ですが、2017年に発売されたゲームでおさらいして
もらうかアニメをリピート視聴して、興味あれば用語などは
自分で調べてくださいといった感じにもとれます。
(短波ラジオとか知ってる人が少ない物を持ち込んできている時点で
予備知識がないと物語が楽しめないように思えます)
題材がオカルト、推理、陰謀論といった内容です。
まずこの話題である程度の関心と知識がないと
視聴していても物語の面白みが伝わってきません。
作画に関してはシーンの切り替わりまでが早く、暴力描写も含まれて
落ち着いて視聴したい人にはイライラ感があると思います。
たぶんこれも視聴者をフルイにかける趣向だと感じています。
(興味が沸けばゲームで落ち着いてプレイしてくださいといったような)
オープニング曲「聖数3の二乗」は歌詞が非常に意味深いです。
いとうかなこが歌う他の曲も、作品の意味が込められていますが
この曲はその中でも、かなりのものだと感じています。
(私は歌詞の内容を色々と計算してみましたが、なかなか難しいです)
どのような方がこの作品に向いているとは言えないのですが
現在までの志倉作品とは別の視点で、これからの志倉作品を楽しみたい
という視聴者向けだと感じています。
(余談)
志倉氏は会社経営者ですから商売を見込んだ作品に仕上げていると
いつも思っています。
企画原案は志倉氏である以上、STEINS;GATEという固定位置とは別の
道を進もうとしているのではないでしょうか。
個人的な意見ですが「CHAOS;HEAD」を楽しめた方には、この作品は
楽しめそうであると思えています。
CHAOS;HEADで紹介された「VR技術」はSTEINS;GATEへ流用されたように
本作で紹介された技術も今後作へ盛り込まれる可能性があると思えば
本作全体が今後作への伏線と考えていいと予想もできます。
新世界システムなどですね。
私も含めて視聴者が、既存作品のイメージを今後作へ投影するのは
作品が持っている味を濁してしまって、もったいない気もします。