ガムンダ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
新撰組なんかロクなもんじゃない
新撰組の日常をネタにした1話2分のショートです。
キャラを極限までデフォルメして展開するハイテンションギャグです。
新撰組と言えば血塗られたイメージしかありませんが、そういう部分はカットです。ギャグです。
永倉、斉藤、沖田、土方、近藤、原田、山南といったいつもの面々が出てきます。
何せ2分しかないのでそれぞれのキャラを掘り下げる様な事は出来ず、どちらかと言うと既に新撰組ファンの人が楽しむものじゃないでしょうか?
ギャグはまあソコソコ笑える時もあって1話2分なら観て損は無かったです。
(背景で武田が馬越をずっと追い回してれば面白かったのに)
ところで
日本における新撰組の人気と言うのは本当に日本人の精神性を表していると私は思います。
まず、現代の日本は言うまでも無く新撰組の敵方、明治政府の系譜ですよね。
なのに敵方の新撰組を英雄視して認めるという、良くも悪くも大らかと言うか、日本人の国民性ですね。
第一新撰組のあの羽織は赤穂浪士を模した物だそうで、赤穂浪士と言うのは本来新撰組が仕える幕府に対するテロリストです。
つまり新撰組の敵方のはずです。
ちょっと想像してくださいよ。
ヒトラー君、ヒムラー君、ゲッペルス君、ヘス君、ゲーリング君、レーム君3頭身にしてこんなギャグアニメ作りますか?
絶対無理でしょ。
時代が変われば敵も認める。ノーサイドの精神。昔から日本人の中にあるんでしょうね。(善いとも悪いとも言ってません。)
それともう一つ、「新撰組」と括る事で逆に個々が引き立つ現象、
これまさに、「AKB」などのアイドルユニットのプロモーション戦略に応用されてますね。
しかし私は新撰組が絶望的に嫌いです。
新撰組の社会なんて、会社での虐めの構造そのまんまです。
美辞麗句の社是を掲げながらすぐさま自己矛盾にどうにもならくなり、
内側に向かって脚の引っ張り合い騙し合い化かし合い理不尽なパワハラに明け暮れます。
新撰組の場合はここに殺し合いも発生します。
あの時代から進歩した事は殺し合いが無くなったくらいです。
そんなにカッコイイかどうか、良く考えた方が宜しいかと。
余計なお世話ですね。