「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(TVアニメ動画)」

総合得点
91.2
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ネタバレ

毒舌Z さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

犯人はテツ

※すみません、一部意図と反したり不足な表現をしてしまい、修正させて頂きました。
 あにこれ、修正だと順番は上に来ないようにしてほしいですよね。
 申し訳ございません。
 


面白かったとは思いますよ。ただ、脚本家の方があんな凄い人扱いされるほどには、ですが。

泣かせに来ているのは別にいいんじゃないですかね。日常作品ではないんですから、作品を作るのに目的目標があるのは当り前でしょうし、それを否定したら、殆どのアニメは同じようなものにならざるを得ないでしょうし。

作画もキャラは兎も角、背景の画は綺麗だったと思います。ご当地ご当地うるさいのは嫌いですが、秩父の穏やかな景色は伝わってきました。
EDは懐かしい感じはしましたが、オリジナルでないので制作者の力では…
一人を除いて、そこまで極端に思考が理解できないキャラもいませんでした。極端には、ですが。

が…、ここからが本題。
鉄道の告白は、無いわ~…
{netabare}鳴子や鶴子は聞いて号泣したけど、そこ、泣くところですか?
私があの場にいたら、「いや、お前はダメだろ!」とツッコんでいたどころか、激怒していたでしょうね。
さらに、聞いた仁太もですが特に雪集も怒らないんだ… いう程メンマのことを好きではなかったのかな。
「逝っちまうメンマが離れない」って、当たり前だろ!泣き言言ってんじゃねぇよ!って、現実に彼がいたら私は言っていたでしょう。
そしてアイツ、最後まで見殺しにしたことを直接謝罪はしなかったぞ。

子どもとはいえ、自身が突き落としたとかでないんだろうに、何故黙って逃げたんだろ? 大人に助けを求めに行かないのも分かりませんし、仁太達友達に知らせに行くというのも無かったんだ…
「逝っちまうところ」や「弱っていくメンマ」って犯人の証言だけでは、どのくらいの状況時間だったのか、直ぐに対応していたらあるいは… という可能性を視聴者に与えるのは、どうなんでしょう。
となると、実は鉄道が… としか思えないんですよね。

それは半ぶ… 1割冗談としても、彼は勇気があるない以前の問題で、流石に彼には好感を持てません。
100歩譲って子どもの頃は怖くて逃げたにしても…
あのシーンから前を振り返ると、「メンマの幽霊がいる」というのに謝るでなしそれほど怯えるでなし、彼の頭の中はホントどうなっていたんですかね? 実際本当にいると分かって以降も、どういうつもりでメンマに話しかけていたんだろ。
彼は最初から仁太達に引け目も感じていなかったみたいですし、

どの時点であの過去の設定を考えたんだろ。
あの告白って、それまでの彼の行動から物凄くチグハグなんですよね。
首に下げている袋や基地に住んでいる理由を伏線として制作者は用意していたのかもしれませんが、でも仁太達やメンマを目の前にしたりする咄嗟の時に何もないのが、彼の心情を理解できないです。

要するにあのキャラを作った意味がよく分からなかったんです。
いや、中立に近い立場のキャラを作りたかったにしろ、それだったあの過去にするにしろ最初からもっと過程を、しっかり練って欲しかったですね。
子どもの頃「味噌っかす」だった彼が再会したら豪放磊落な奴になっていた。それを伏線と取るかといわれたら、私はそう取れません。

というか、恋愛要素も入れる中で除け者がいたから、告白合戦で彼がおかしな事になったのなら、気の毒ですけど。
彼も主要人物にするのでしたら、もう少し丁寧に書いて欲しかったです。
しかもあのタイミングで、あれをブッこんでくるのは…
要は脚本家さんが悪かったのかもしれませんね。{/netabare}

勿論あの通りの思考で行動する人はいるから、出来上がったキャラクターなんでしょう。少なくとも制作者がそう考えるという事は、そう考えて行動する人がいるという事だと思います。
ですが結局、作品におけるキャラの評価って、共感できるか好感を持てるか、そこまで行かなくても理解できるかも、重要なんでしょうね。
ですので主要キャラに共感できなかった私のキャラ評価は、延いてはそこからの流れの物語は、それほど高く評価できませんでした。アイツ以外は理解はできた部分もそれなりに有ったので、低評価ではありませんが。アイツ以外ね。

ちなみにキャラ設定といえば、{netabare}メンマが物を動かせる力はあるという設定から振り返ると、例えば2話の鳴子と鶴子の喧嘩の時にメンマが二人を思い切り引っ張ったりしていたのに、何で影響が無かったのかとか、行き当たりばったりだったのか考えてはいたのか、設定が作りこまれていないのかなと感じる部分もありました。制作者さん、あまり頭は良くないのかな。
そういえば仁太の母親も、なぜメンマ(子ども)にあんな話をしたんだか、不思議でしたし、他のキャラの心の動きも理解はできても共感まではいきませんでした。{/netabare}

あと、変なTシャツキャラって、間違っていたら申し訳ないですが、彼が最初ではないですよね? ちょっとスベっていたかな。

でも全体的な流れは良かったと思いましたよ。今を前提に昔を振り返る、映像を入れるタイミングとか。
ああいって経験は私にはないですが、子どもの頃の友達を思い出し郷愁に駆られたり、今の自分を顧みられましたし、最後はベタですけど、ちょっとウルっと… でもアイツがいなければもっと…
まぁ人が死ぬシーンは、よほどク〇な作品でない限り、感情は動くものでしょうけれどね。

ある意味、首都圏で放送していた砲台跡近くのTV局に合っていた、ノリと勢いで押し切った作品だなとも感じました。


2018.10.23初稿

投稿 : 2018/11/21
閲覧 : 279
サンキュー:

6

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