まりす さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
物語の消滅は必然
TVシリーズ鑑賞済み、ゲームはやっていません。
私も別のソシャゲをやっていますが、もしそれがアニメ化して、
劇場版が出たとしたら作品に何を求めるだろうかと考えます。
そうしたとき、「新たな設定」なんて大して求めないであろう
自分に気付きます。自分の知ってるキャラが動いているだけで
きっと嬉しい。コマ送りして観たくなるほどでしょう。
好きなキャラが優遇されれば「神!」
好きなキャラが撃墜されれば「クソアニメ!」
正直、そんな判断軸かと思います。
だから物語なんて不要なんです。
{netabare}
・本部から主な艦娘が全員居なくなっても気にしません。
・変色海域の中心部に何があるかわからないのに全力出撃します。
更に長門は「この餌にかからなければ突入部隊が全滅する…」
などと言い出す始末。そんな作戦で大丈夫か?
・作戦に責任をもつはずの提督は出てきません。
男完全不在の戦場に漂う圧倒的な歪さ。情けなさ。
・艦娘⇔深海棲艦 の話を聞いても何の葛藤も容赦も無く
バンバン打ちまくる吹雪、睦月、夕立ちゃん
・如月 消滅後10分で再会シーン
{/netabare}
物語として面白くなく、ツッコミ所も多い。
でもAmazonや当サイトでの満足度はそこそこ高い。
ビジネスモデルとしては全然アリなんでしょうが、キャラでしか売ってない。キャラのみに飛びつく消費者もやはり際限なくキャラを消費する存在で、
時代の流れと共にこの作品はあっけ無く灰になってしまいそうです。
アップデートで消費の欲望を満たし続けるソシャゲは今や巨大市場に
なりつつあります。もはや鑑賞者・批評者は企業にとっては邪魔で、
いかに「消費者」を増やすかが企業利益に直結する課題なんですね。
与えられた欲望に満足するのがこれからのアニメ鑑賞なのかと思うと
暗澹たる気分になります。まして、本作は「角川映画40周年記念作品」と
銘打たれている。40年やってきた到達点がここなのか??
本当かよ… というのが提督ではない私の感想でした。
お目汚し失礼しました。