たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「キワモノ」感をまといながら終了した
まどかマギカ以降、魔法少女アニメの「エヴァンゲリオン」化が主流になっているが、大昔にエヴァンゲリオンの模造品が山ほど作られた挙句、どれも模造品でしかなかった事を考えるとこの作品も非常に浅い作りになっている。
エロやグロテスクをいれると一定層の客はついてくるので、ある程度の興行は見込めるだろうが、それはある程度でしかなく。。幅が広がることはない。
「寄生獣」や「ベルセルク」や「デビルマン」が何故、名作なのかといえば、そういった人間の本性(性欲や暴力性)を描きながらも、それが必ずしも肯定的には捉えずにある種の人間の業、儚さが見え隠れする繊細な内容だからである。
生と死が漫画という表現において極めて圧縮されつつも、「生きる」ということを否定的には捉えないからこそ、たとえ辛い現実が待っていたとしてもそれに立ち向かう「勇気」をくれるのではないだろうか。
そういった「芯」がこの作品には見当たらない。
視聴する側もこれは「本物」なのか「偽物」なのかを見極める必要があるのである。
まあこういったアニメの場合、脚本家の力量で左右されてしまうので必ずしもアニメーターたちが怠っているわけではない。彼らはただ、上から言われたように絵に描いているだけである。
全話視聴:反響によっては続編を作る方向でいるのでしょうが、果たしてこの内容で視聴者は満足したのでしょうか?ただ重く暗くしただけではやはりダメで、何かしらの「新鮮さ」がないと次は生まれない気がします。