knightgiri さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
俺も南極イキテェーーー!
と、ありきたりのキャッチですみません。(´・ω・`)
これはいい作品でした。
主人公は①母親を南極で失い心に穴が空いた女子高生、②自己アイデンティティを見つけたい女子高生、③人間関係に躓いた登校拒否の女子高生、④周囲に期待の為に自己犠牲を強いられてきた女子高生の4人。この4人がひょんな事から南極を目指して一緒に成長する過程を描いたアニメです。
こう言ってしまうと「なーんだ」となってしまいますが・・・考えて下さい。一体どうやったら女子高生が南極行けるの?絶対無理でしょ。
物語はこの「無理ゲー」から始まって、「強い願い」、「努力」、「運」、「人の縁」そして「友情」を素材に南極行きが実現します。その過程が無理なく、嘘も誇張もなく進んでいて見てて気持ちがいい、気持ちがいいというか「腹に落ちる」って感じです。
物語の根っこには、「南極で消息を絶った観測隊員の母を訪ねて14000km」というテーマがどっしりと腰を据えています。これが作品の軸としてブレずに起承転結。途中にスパイスとして登場人物のトラウマ、人物描写にスポットが当たる。上手いですね、小憎らしい出来栄えです。
13話のうち、半分以上が「南極行くための過程」に割かれているのもいいです。主人公と一緒に頑張って見続けた視聴者だけに「南極の地」を踏む権利が与えられるのです。 (笑)
そして、南極で消息を絶った母の手掛かりが・・・・・・ そうきたか! 号泣。
作画もいい( てか「君の名は」以降、風景描写を綺麗に描くのトレンドですね)、南極という珍しい世界観、音楽もフォーク系でこれまたグッド、登場するキャラも魅力的(男性の存在感希薄・・・・)、えーいこうなったらもう満点あげちゃえ。 (`・ω・´)