CC さんの感想・評価

3.5
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

「あンた背中が煤けてるぜ」

【物語】
咲が全自動雀卓を使っているにも関わらず、積み込みやギッたりと視聴者の見えないところで玄人技を使い『嶺上開花』しちゃう物語。

【キャラ】
この作品の良さはキャラクターと言っていい。
多数出るキャラ達が多数のプレイスタイルや能力で個々のキャラクターを引き立たせている。
主人公サイドだけではなく、対戦相手の心理描写や回想も描かれているのも魅力の一つ。
そして、セリフが妙に可愛い。日常会話や行動が、本当に妙に可愛い。会話が高校生とは思えない。
キャラで一人注目してほしいのが、原村和（桃髪の大乳）
彼女は作中めちゃめちゃいじられてます。彼女の乳に対してたくさんのキャラから酷い言われようですｗ
是非、注目してみてください。

【作画】ってより演出。
羽が生えるファンタジーな演出、花が咲いたり、電気が走ったり、アホ毛が常に回転してたり、そんなアホらしい演出は結構好きでした。

【総評】
完全に企画の勝利。今までの麻雀アニメは、当時の貨幣価値を換算したがる昭和臭やヤクザ臭のぷんぷんする男臭いものばかり（私は大好きだが…）。そこで現れたのがこの作品。咲-Saki-。これは舞台は平成で女の子が主人公。萌えるキャラデザ。しかも百合属性。
ここまでくれば、麻雀カジってる若者は完全にノックアウトだろう☆

物語の内容としては、チーム戦の決勝までは盛り上がるもの、その後は結構グダグダで、ある伏線が処理できず、消化不良に終わっている。麻雀の試合内容も全部牌が見えててもあり得ない展開ばかり。
しかし、この作品に内容やリアル麻雀を求めてはダメ。求めてる時点で頭が固い。堅物。私から言わせれば、頭良かろうがアホ丸出し。一話で察しろ。麻雀の試合の内容は『フィクション』。わざと派手な展開・内容にしている。名作『スラムダンク』だって試合内容はＮＢＡ以上。理にならないのもまた魅力になるということ。

と言いつつも、もう少し内容があれば、と思ってしまう私がいる。そう、私はアホなのだ。そして演出や可愛らしいキャラを見て楽しんでいた、一匹のブタに過ぎないのだ。