蒼い✨️ さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
機動戦艦ナデシコのスピンオフ作品。好きな人は好きかもしれないが。
制作:キングレコード、XEBEC、MOVIC、ING(アニメーション制作の表記無し)
1998年2月21日に発売されたOVA。
監督は羽原信義。
【概要/あらすじ】
『機動戦艦ナデシコ』の劇中劇アニメがOVA化。
ナデシコ本編の100年以上前に全39話が作られた知る人ぞ知る傑作アニメという設定で、
メカ怪獣を使って地球侵略を企むキョアック星人を相手に、
天空ケン、海燕ジョー、大地アキラが3機のメカに乗り込み巨大ロボに合体して戦い、
地球の平和を守り抜くという、正義と友情と熱血をテーマとした非常に暑苦しい作品。
1970年代のロボットアニメ要素を寄せ集めたパロティ的な作品であり、
特に『ゲッターロボ』の影響が強い。
なお、ゲキ・ガンガー3を専門にスタッフが組まれて、
原画は一流どころのアニメーターが多数関わっている。
今作はTV版ナデシコの続編であり、最終回後も続いていた地球と木星の戦争が終結している。
これは戦後間も無いお話。2198年のカワサキシティで『ゲキ・ガンガー3』の劇場版を、
アキト、ユリカ、ルリ、ミナトの4人が映画館に観に行くという導入から始まる。
『ゲキ・ガンガー3』の前半はTV版の総集編で後半が劇場オリジナルという二本立ての構成。
【感想】
4人とも艦の制服を着たまま、アニメを観にいくというシュールな絵面ではある。
キャラデザの後藤圭二がナデシコキャラの登場シーンの作画監督をやっているので、
ユリカとルリがTVで見てるより数段可愛い。特にルリルリは天使である。
対して、ナデシコ世界では熱狂的フリークから聖典のように崇められている『ゲキ・ガンガー3』は、
王道の勧善懲悪ではあるが、シナリオが超薄っぺらい。
敵にも心がある者もいるのだが、それがドラマになる者は少ない。
絶叫すれば熱血パワーでパワーアップするし、ノリだけで楽しむアニメである。
熱血ロボアニメのテンプレをただ、寄せ集めただけで退屈だった。
意図的に熱血アニメの薄っぺらい部分を強調された作品として制作されていて、
それがナデシコ本編との絡みでシナリオ上の意味を持ってくるので、これはこれで正しいのではあるが。
ロボアニメマニアなら、色んな楽しみ方があるのかもしれないが、
自分にはそういう教養がないので、ゲキ・ガンガーの良さがわからなかった。
まあ、『天元突破グレンラガン』の視聴前に前座にすると、別の意味で面白いのかもしれない。
今回は敢えてナデシコキャラの微笑ましい部分は除外してゲキ・ガンガー部分のみで点数をつけてみた。
ゲキ・ガンガーが本当に面白いか?と言えば、正直な感覚この程度である。
特に語るところのないアニメですので、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。