ようす さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
大切な場所、大切なひとたちにありがとうな気持ちでいっぱい、なので。
たまゆら完結編4部作「卒業写真」の第3部。
相変わらず温かさにあふれている作品です(´;ω;`)
2話構成で1時間ほどの作品です。
● ストーリー
写真を撮ることが好きな、
沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。
しっかり者でツッコミ担当な
塙かおる(はなわ かおる)。
お菓子作りが大好きなにぎやか娘、
岡崎のりえ(おかざき のりえ)。
やりたいことや興味がたくさん、
桜田麻音(さくらだ まおん)。
仲良し4人。
徐々に進路が固まる高校3年生の秋。
【 前半 】
夢はたくさんあるけれど、
進路はまだ決まらない麻音。
実家の旅館を継ぐことも夢だと話すと
旅館は継がせないと父親に言われ、ショックを受ける。
自分の夢を分かってほしくて、
みんなで麻音の実家へ行くことに。
やりたいことや夢がたくさんあるけれど、
全部をあきらめたくない麻音。
だけど、そうして自分が夢を見られるのは、
いつでも自分を応援してくれる存在があったからだと気づく。
それに気づいた麻音の成長と、
家族の温かさに涙が…(´;ω;`)
相変わらず雰囲気が温かくて泣かされます(´;ω;`)
【 後半 】
竹原で催される年に一回のお祭り、
“憧憬の路(しょうけいのみち)”。
ぽってが竹原に来て、
3回目の憧憬の路。
父親の形見であるカメラの調子が悪くて、
写真館に預けることになったぽって。
いつも通り振る舞っているが、
いつもと様子が違うように感じられるぽってが、気になるかおる。
しっかりしなきゃと思いながらも、
無意識のうちに不安を抱えていたぽって。
それは進路の事でも将来の事でもなくて…。
進路を選び、自分の道を進むということは、
新たなスタートを切るということ。
新たなスタートを切るということは、
これまで当たり前だと思っていた日常が変わるということ。
時が経ち、自分の周りの物も人も、
変わってしまう未来を想像すると寂しくなる…。
夢を追って新たな世界へ飛び出したい気持ちと、
今の大好きな生活を守りたい気持ち。
大好きだからこそ揺れて迷う。
新しい一歩を踏み出すことに不安を感じる。
これも青春ですなあ。
≪ 温かな友情 ≫
この作品の温かさの源は、
温かな人たち。
中でもぽって達4人の友情が、
優しく描かれています。
誰かが悩んでいる時は傍にいて、一緒に悩む。
そして心配しながらも、
その子が自分の答えを出すまで待つ。
気持ちに寄り添いながら、
そっと背中を支える。
優しい友情だ(´;ω;`)
≪ 写真の力 ≫
ぽっては写真を撮ることが好き。
私も写真を撮ることがよくあります。
趣味というほどではないけれど。笑
つい先日、一年間撮りだめた写真を使って
スライドショーを作成しました。
(職場で見せる機会があったので。)
いろいろあって大変だったけど、
いろんな人の笑顔を見ていると、
いい一年だったかな、と思えてきました。
写真に写る笑顔が、
見る人を幸せな気持ちにさせてくれるのなら、
写真は過ぎ行く時間を閉じ込めた
小さなタイムカプセルですね^^
● 音楽
【 主題歌「これから」/ 坂本真綾 】
1部・2部に引き続き使用された主題歌。
何度聴いてもこの優しい曲に涙を誘われます(´;ω;`)
今回は最後のシーンと重ねて使用されましたが、
それもまたよかった。
● まとめ
はじめて竹原に来たときのシーンや、
今までの思い出を入れるの卑怯だ(´;ω;`)
1部・2部と比べると、
感動の波は少し弱くなった気がしますが、
最後の4章へ大きく羽ばたくために、
力いっぱい踏み込んでいるエネルギーも感じました。
次回がいよいよ最終章。
泣ける予感しかしません(´;ω;`)