明日は明日の風 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
SAOの香りを残した外伝だが全くの別作品
【6話を終えて】
SAOの雰囲気を残しているものの、本編の登場人物は一切出てこない。この作品はこれで大正解じゃないかと思います。正直なところ、この序盤は本編より面白く感じています。
主人公のレン/香蓮の性格付けがとても良いです。背の高いところがコンプレックスで人付き合いは得意ではないが、いたって普通の女性である香蓮が、ゲームの世界では凄腕として活躍します。リアもアバターもキャラデザインがとても可愛く、特にレンがちょこちょこ動く様は、可愛い小動物を彷彿とさせます。
ガンガン撃ち合うシーンが多いのですが、ゲームだと割りきって描いている感じが伝わるので戦闘ものが苦手な人にも楽しめるのではないかと思います。
物語は序盤終わったばかりですが、1大会の話が続いても飽きることは全くなく、流れがとても良い感じで、終わってみたらもう一度繰り返してみたくなります。まとめの回、Mとピトの会話劇が異様に面白かったです。まだ続くようですが、今後も楽しみです。
【視聴を終えて】
面白かった。何が面白いって、キャラがとにかく良い。
それと、頭空っぽにして見れるのが良いです。この作品に物語の何かを求めても無駄でしょう。が、そこが良いです。本編のように世界観や対人関係、背後のこととか、小難しいことは一切なし。
GGOの中での出来事だけでも十分に楽しめたけど、それだとレン、フカ、ピト、M、新体操部の関係性が薄くなるので、リアルのことも描いて補足している感じなんですよね。にしても、ピトの本体のビジュアルが考えていたのと真逆で、やられた感があります。それと、フカの存在は大きかったと思います。この子の前向きな明るさが後半の展開を熱くしたのは間違いありません。
物語は二の次で、キャラと展開を楽しむ、そんな作品です。